公共職業訓練について

公共職業訓練の手当はいくらもらえる?受講指示の基本手当・受講手当・交通費・振込日【2026年】

この記事では、雇用保険(失業保険)を受給している方が、ハローワークの「受講指示」を受けて「公共職業訓練」に通うケースについて解説しています。

※雇用保険を受給していない方向けの「求職者支援訓練(月10万円の給付金)」とは制度が異なりますのでご注意ください。

「職業訓練に通ったら、毎月いくらもらえるの?」「振込はいつ?生活費は足りる?」

職業訓練を検討するとき、お金のことが一番気になるのは当然です。訓練中は原則として働けないため、手当の金額と支給タイミングは生活設計に直結します。

この記事では、職業訓練中に支給される4つの手当について、金額の目安・計算方法・振込時期まで2026年の最新制度をもとに整理しました。「結局いくらもらえるのか」を具体的な数字で確認できます。

初月の自己負担や気をつけるべきポイントも解説していますので、訓練開始前の資金計画にお役立てください。

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職業訓練中に支給される4つの手当|まずは全体像を把握

職業訓練中にもらえる4つの手当

職業訓練中に支給される手当は、以下の4つです。

【支給される4つの手当】

  • 基本手当(失業給付の日額)
  • 受講手当(1日500円、最大2万円)
  • 通所手当(交通費、月42,500円まで)
  • 寄宿手当(該当者のみ、月10,700円)

これらの手当は、ハローワークから「受講指示」を受けて公共職業訓練に通う方が対象です。

なお、求職者支援訓練を受講する方は制度が異なります。雇用保険の受給資格がない方向けの制度です。

基本手当|失業給付の日額がそのまま支給される

基本手当とは、雇用保険の基本手当日額のことです。職業訓練に通う場合、この基本手当を受けながら訓練を受講できます。

基本手当日額の確認方法

すでに雇用保険の手続きを済ませた方は、「雇用保険受給資格者証」の第1面に基本手当日額が記載されています。

まだ手続き前の方は、退職前6か月間の賃金総額を180で割った金額の、およそ50〜80%が目安になります。

訓練修了まで支給が延長される

基本手当には本来、90日〜360日という支給期間の上限があります。自己都合退職の場合、多くの方は90日か120日です。

6か月の訓練コースに通うと、途中で支給が切れてしまうはず。でも安心してください。

メリット:失業給付の支給期間が延長される

職業訓練中は基本手当が延長される

受講指示を受けて職業訓練に通う場合、訓練が修了するまで基本手当の支給が延長されます。これが職業訓練の最大のメリットのひとつです。

つまり「90日しかもらえないはずが、6か月の訓練中ずっと支給される」ということ。この延長があるからこそ、安心して訓練に集中できるわけです。

給付制限がある方でも、訓練開始日から支給対象に(重要)

2025年改正対応:給付制限の短縮

自己都合退職で給付制限期間が残っている方でも、職業訓練を受講すると訓練開始日から支給対象としてカウントされます

「給付制限の解除」とも呼ばれますが、訓練開始日=振込日ではありません。支給の権利が前倒しで発生し、実際の振込は翌月になる点には注意してください。

2025年4月改正の重要ポイント

2025年(令和7年)4月1日の法改正により、正当な理由のない自己都合退職の給付制限期間は「原則1か月」に短縮されています。ただし、直近5年以内に3回以上の自己都合退職がある場合は給付制限が3か月となります。

職業訓練を受講する場合は、この給付制限期間そのものが解除されるため、退職直後に訓練を開始できれば待機期間のロスを最小限に抑えられます。

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受講手当|1日500円、最大2万円の学習支援

受講手当は、職業訓練を受講した日ごとに1日500円が支給される手当です。

支給の上限は40日分。つまり最大で2万円です。教科書代などの補助という位置づけになっています。

ひと月に20日受講する場合、月1万円×2か月という形で支給されるイメージです。3か月目以降は受講手当の支給はありません。

項目 内容
日額 500円
上限 40日分(最大2万円)
支給条件 訓練を実際に受講した日のみ

通所手当(交通費)|月42,500円が上限

通所手当は、自宅から訓練校まで通うための交通費です。1か月あたりの上限は42,500円。月途中で訓練が始まった場合は、日割りで計算されます。

公共交通機関を利用する場合

電車やバスを利用する場合、最も経済的な経路での1か月分の定期代が支給されます。

自宅から最寄り駅までバスを利用する場合でも、片道2km以上あればバス代が支給対象になります。

なお、支給は1か月単位ですが、3か月定期・6か月定期をまとめて購入しても問題ありません。長期の定期で安くなる分は、お得になります。

注意:片道2km未満は支給対象外

自宅から訓練校までの距離が片道2km未満の場合、通所手当は支給されません。訓練校が近い方はこの点を事前に確認しておきましょう。

車・バイク・自転車で通う場合

自家用車やバイク、自転車で通う場合は、距離に応じた定額が支給されます。

片道の距離 支給月額
2km以上10km未満 3,690円
10km以上15km未満 5,850円
15km以上 8,010円(指定地域のみ)

※上記は代表的な目安です。距離区分はさらに細かく設定されており、経路や地域によって異なります。

ガソリン代や駐車場代を考えると、距離が遠い場合は公共交通機関のほうが支給額が大きくなるケースもあります。通い方を選ぶ際は支給額も含めて検討するのがおすすめです。

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寄宿手当|家族と離れて訓練校に通う場合

寄宿手当は、職業訓練を受講するために家族と別居して寄宿しなければならない場合に支給されます。月額は10,700円です。

地方在住で、通える範囲に希望する訓練校がないケースなどが該当します。ただし実際の利用者は少なく、ほとんどの方には関係のない手当です。

結局いくらもらえる?具体例で月々の手取りを計算

月々の支給額は、基本手当+受講手当+通所手当の合計です。具体的な数字で見てみましょう。

【計算例】4月6日開講/基本手当日額5,000円/通所手当(定期代)12,000円の場合

基本手当 受講手当 通所手当 合計(税引前)
4月分 5,000円×25日=125,000円 500円×18日=9,000円 12,000円×25/30=10,000円 約144,000円
5月分 5,000円×31日=155,000円 500円×20日=10,000円 12,000円 約177,000円
6月分 5,000円×30日=150,000円 500円×2日=1,000円 12,000円 約163,000円

※上記の計算は暦日数(30日など)で計算していますが、実際はハローワークが指定する「認定対象期間」ごとの支給となるため、月によって支給日数が変動します。

※受講手当は上限40日のため、3か月目はすでに上限に達している場合、残りの日数分のみの支給となります。

このように、月々の支給額は15万〜18万円前後になるケースが多いです。基本手当日額が高い方はさらに多くなります。

【重要】支給額にはこれだけの個人差が出ます

基本手当は、年齢や前職の給与によって金額が大きく異なります。

たとえば、28歳(勤続5年・月収20万円程度)の方の場合、基本手当日額は約5,000円が目安です。
一方、45歳(勤続20年・管理職クラス)の方の場合、上限額の8,870円になるケースがあります。

これを28日分(約1ヶ月)で計算すると、前者は14万円、後者は約25万円
同じ教室で職業訓練を受けていても、月々の受給額に約11万円もの差が出ることになります。

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手当はいつ振り込まれる?支給タイミングに注意

職業訓練中の手当は、月末締め・翌月中旬頃の振込が一般的です。

職業訓練のお金の流れ(初月の壁)

訓練校で毎月「認定申告」を行い、その後ハローワークで処理されてから口座に入金されます。

【振込スケジュールの目安】

  • 毎月末:訓練校で出席・受講の認定
  • 翌月上旬:ハローワークでの処理
  • 翌月中旬頃:指定口座へ振込

ただし処理状況やハローワークの混雑具合によって、振込が前後することがあります。特に初月は注意が必要です。

初月は自己負担が発生する

通所手当は後払いです。定期券は訓練開始前に自分で購入する必要があります。初月だけは1か月分の定期代を立て替えることになるため、事前に資金を確保しておきましょう。

まとめ

  • 基本手当:失業給付の日額がそのまま支給。訓練修了まで延長される
  • 受講手当:1日500円、最大2万円(40日分)
  • 通所手当:交通費として月42,500円が上限。片道2km未満は対象外
  • 寄宿手当:家族と別居して通う場合に月10,700円(該当者のみ)

月々の手取りは、基本手当日額によって変わりますが15万〜18万円前後になるのが一般的です。

給付制限がある方でも訓練初日から支給が始まり、支給期間も訓練修了まで延長されます。これが職業訓練の大きなメリットです。

ただし初月は定期代の自己負担が発生し、振込は翌月中旬頃。訓練開始前に1か月分の生活費と定期代は確保しておくのが安心です。

よくある質問(FAQ)

職業訓練中は毎月いくらもらえますか?

基本手当+受講手当+通所手当の合計で、月15万〜18万円前後になるケースが一般的です。基本手当日額は退職前の給与によって異なりますので、正確な金額はハローワークの受給資格者証で確認してください。

受講手当の40日分はどのように計算されますか?

受講手当は、実際に訓練を受講した日ごとに500円支給されます。上限が40日分(合計2万円)のため、月20日受講した場合は2か月で上限に達し、3か月目以降は支給されません。

通所手当の定期券はいつ購入すればいいですか?

通所手当は後払いです。訓練が始まる前に、自身で定期券を購入しておく必要があります。購入した定期代は後日、通所手当として支給されます。

手当はいつ振り込まれますか?

原則として月末締め、翌月中旬頃に振込です。訓練校での認定手続き後、ハローワークで処理されてから入金されます。認定処理の状況によって前後する場合があります。

給付制限期間が残っていても手当はもらえますか?

はい。受講指示を受けて職業訓練に通う場合、給付制限期間中でも訓練開始日から支給対象としてカウントされます。2025年4月改正により自己都合退職の給付制限は原則1か月に短縮されていますが、訓練に通えばその1か月を待たずに支給対象期間に入ります(実際の振込は翌月以降です)。

基本手当の支給期間が訓練中に切れたらどうなりますか?

受講指示を受けた職業訓練の場合、訓練修了まで基本手当の支給が延長されます。90日分で支給が終わるはずだった方も、6か月の訓練期間中は継続して支給されます。

車で通う場合の通所手当はいくらですか?

片道の距離に応じて定額が支給されます。2km以上10km未満で月3,690円、10km以上15km未満で月5,850円、15km以上で月8,010円(指定地域のみ)です。

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