公共職業訓練について

公共職業訓練について(対象者とメリット)

2013年11月24日

ここでは公共職業訓練(ハロートレーニング)について説明します。

公共職業訓練は主に失業保険(雇用保険)の受給者向けです。さまざまなコースを無料で通うことができます。また訓練終了まで失業保険の延長や交通費の支給を受けられる場合もあります。

公共職業訓練というのは以下のような職業訓練の総称です。

・離職者向け再就職訓練
・求職者向け職業訓練
・ポリテクセンター主催の職業訓練
・技術専門校主催の職業訓練

職業訓練は大きく2つの種類に分かれています。

それが「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」です。

ここでは公共職業訓練についての説明です。

求職者支援訓練(主に失業保険がない方向け)を希望の場合は以下のページをお読みください。

一言で公共職業訓練と言っても上の例のように、実はいろいろな団体、組織、学校で職業訓練は実施されています。

様々なところで職業訓練を募集しているので、混乱するほど。
それぞれ個別にパンフレットも分かれているので大変です。

都道府県毎の職業訓練一覧というのはないんです。

いろいろな団体から職業訓練は開講していますが、実際の大元は2つの組織です。

実施機関

・独立行政法人高齢・障害・求職者支援機構(国の機関)
・都道府県の商工労働部

それぞれポリテクセンターや技術専門校など、直接運営している学校もありますが、そこから更に団体、組織、学校等に職業訓練を依頼しています。

これらのコースを総称として「公共職業訓練」と呼んでいます。
これは求職者支援訓練と区別するためです。

 

公共職業訓練の対象者

対象となる方

仕事を探している方で、すぐに仕事が出来る方が対象です。

そして主に雇用保険受給資格者向けでもあります。
雇用保険受給資格者であれば、雇用保険(失業保険)が訓練修了まで延長されます。
さらに交通費も支給されますのでかなり優遇されます。

雇用保険受給資格者というのは以下の2つの要件を満たしている方です。

雇用保険受給資格者とは

・フルタイムで働いている方や、パートやアルバイトでも週20時間以上働いている方
・1年以上雇用保険を支払っている方(会社都合等場合は6ヶ月で受給資格が発生)

ただし、雇用保険受給資格者であれば、誰でも雇用保険が延長されるわけではありません。
ハローワークより「受講指示」が受けられる方が対象です。

受講指示とは職業訓練を受けるにあたり非常に大切な考えです。
是非理解してください。

詳細は以下をお読みください。

職業訓練の「受講指示」「受講推薦」「支援指示」について

職業訓練を受講する場合、「受講指示」「受講推薦」「支援指示」などあまり聞き慣れない言葉が出てきます。 ですが職業訓練を受ける私達にとってはとても重要な言葉です。 ハローワークで申込する職業訓練について ...

対象とならない方

すぐに働けない方は対象とはなりません。

・訓練が終わっても就職を考えていない方や、自営独立を考えている方。
・ケガや病気、介護や妊娠等で訓練修了後、すぐに就職出来ない方

※国や雇用保険からお金が出ているため、再度就職してもらうことが条件となります。
 再度雇用保険を払ってもらうことで(その財源で)職業訓練を継続実施できます。

かかる費用

ほとんどのコースでは無料で受講できます。
※1年や2年コースの場合は有料となり年間12万円程かかります。

教科書代、作業着、資格試験代、健康診断、交通費は実費です。
※ハローワークにて受講指示で通う場合は交通費も支給されます。

2年コースでもトータルで24万円程です。
普通の専門学校に通った場合、入学金と学費合わせれば200万円はかかります。
それだけ得になります。

訓練期間・開催時期

訓練期間は様々ですが、主に3ヶ月から6ヶ月が中心。
長いものでは1年や2年コースもありますが、有料となります。(年間12万程度)

開催時期については、都度さまざまです。

毎月のように開講しているコースもありますし、1年に1、2回開催というところもあります。
1年コースや2年コースのついては、4月開講がほとんどです。

どのようなコースがあるのか

訓練には様々なコースがあります。

  • パソコンを学ぶコース
  • 事務系(簿記・会計、貿易)
  • 医療、介護
  • WEB、DTP、CAD
  • ビル設備、電気系
  • 自動車整備、機械、電気など

※コースによっては年齢が決められているコースもあります。
※1年コースや2年コースの場合は予め開催時期は決まっています。
※女性向けや高齢者向けなどのコースもあります。

詳細は以下を参照してください。

まとめ

職業訓練に興味があれば、上記リンクの職業訓練校のコース一覧を参照してみましょう。

そして時間があれば是非ハローワークで相談してみてください。
ハローワークには今募集中の職業訓練のパンフレットが置いてありまし、直接コースの内容を聞くこともできます。電話で聞くこともできます。

また多くのハローワークでは、毎月公共職業訓練の説明会が開催されています。
複数の職業訓練校がコース説明してくれます。

公共職業訓練を受けるにあたって一番注意しなければならないのが、「受講指示」が受けられるかどうかと「開催時期」です。

失業保険をこれから受けられる方は受講指示の可能性が高いですが、すでに受け取っている方は注意が必要です。受講指示が受けられれば失業保険は延長されますが、受けられなければ職業訓練期間中の生活費を考えなければなりません。

また開催時期については既に年間スケジュールで決まっているものもあれば、直前までわからないコースまであります。ある程度事前に情報収集は必要です。

受けたいコースがあったのに、申込が既に過ぎていた・・・ということがないようにしたいものです。

 

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