職業訓練コース一覧

【2026年版】造園の職業訓練ガイド|費用・資格・施工管理技士への道

「手に職をつけたい」「屋外で体を動かす仕事がしたい」「定年後のセカンドキャリアを考えている」

そんな方に注目されているのが、造園・グリーンエクステリアの職業訓練です。庭園や公園の設計・施工から樹木の管理まで、造園業に必要な知識と技術を無料で学べます。

造園業は個人宅の庭づくりだけではありません。街路樹の管理、公共施設の緑地整備、屋上緑化、ゴルフ場管理など、活躍の場は幅広く、中高年の方の受講割合が高いのもこの分野の特徴です。

この記事では、造園の職業訓練で何を学べるのか、取得できる資格、就職先の実態、そして未経験や60代からでも目指せるのかまで、2026年時点の最新情報をまとめて解説します。

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造園・グリーンエクステリアの職業訓練とは

造園の職業訓練は、都道府県立の職業能力開発校やポリテクセンターで実施されることが多いコースです。名称は「造園科」「グリーンエクステリア科」「造園土木施工科」など地域によってさまざまです。

「グリーンエクステリア(Green Exterior)」は、造園とほぼ同じ意味で使われます。コースを探すときは「造園」だけでなく「グリーンエクステリア」「緑化」「環境緑地」などのキーワードでも検索してみましょう。

造園訓練の基本情報

  • 訓練期間:6か月〜1年が多い(比較的長めのコース)
  • 訓練形態:公共職業訓練(離職者訓練)が中心
  • 受講料:原則無料(テキスト代・作業着・道具類は自己負担)
  • 実施場所:都道府県の職業能力開発校やポリテクセンターが多い

訓練で学べる内容

造園の訓練コースでは、庭園や公園の施工技術から植物の知識、設計・製図まで幅広く学びます。座学と実技の両方があり、実習の比重が高いのが特徴です。

造園の職業訓練で学べること

造園訓練のロードマップ

主な訓練科目

  • 造園実習:各種垣根の製作、藤棚の製作、枝折戸の設置、飛石・延段の据付け、蹲踞の据付け、ブロック積み、レンガ積みなど庭園の構造物を学ぶ
  • 植栽実習:植物の移植や管理に関する実技
  • 管理実習(機械操作):刈払機、芝刈機、小型車両系建設機械、小型移動式クレーンなどの操作を学ぶ
  • 栽培:実生繁殖、挿木繁殖、施肥などの植物の育成技術
  • 設計・製図:製図の基礎、図面の読み方、CADの基本操作
  • 緑化技術:屋上緑化や壁面緑化など、都市部で需要が高まっている技術

実技が全体の約7割を占めるコースが多く、座学で学んだ知識をすぐに実践できるカリキュラムになっています。

造園訓練での実習風景

カリキュラム例(造園土木施工科・6か月コース)

以下は、公共職業訓練の造園土木施工科(6か月・800時間)の例です。訓練校によって内容・時間数は異なります。

科目 科目の内容 時間
学科 安全衛生 安全衛生法、環境教育 4
社会人基礎 プレゼンテーション 20
造園土木概論 造園概論、植物概論、土木施工概論 116
生産工学概論 積算、施工管理 16
建築物緑化概論 屋上緑化、壁面緑化、屋上緑化管理 12
実技 安全衛生実習 安全衛生法、環境教育の実践 20
製図作業 基礎製図、透視図、設計CAD基本操作、作図 64
造園土木施工作業 工具の準備と取扱い、造園作業、土木作業 220
建築物緑化作業 緑化基本計画、緑化実施、緑化施工 72
測量作業 測量法、作図、測量総合演習 20
緑地管理作業 剪定、刈込み、樹木の手入れ 72
総合演習作業 作庭実習 104
総訓練時間 800

企業実習・現場見学

コースによっては、実際の造園現場やサロン(展示庭園など)への見学、企業実習が組み込まれていることもあります。色彩学やメイクなどが含まれるビューティー系コースとは異なり、造園は実際の屋外現場で体を動かす実習が中心です。

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取得できる資格

造園の職業訓練では、在校中に取得できる資格と、修了後に受験資格が得られる(または緩和される)資格があります。

造園の資格ステップ

在校中に取得できる資格

資格名 内容
刈払機取扱作業者安全衛生教育修了証 草刈り・刈払い作業に必要な安全教育の修了証
特別教育修了証(小型車両系建設機械運転業務) ミニショベルなど小型建設機械の運転に必要
安全教育修了証(携帯用丸のこ盤取扱) 丸のこ盤を使用する作業に必要

修了後のキャリアで目指せる資格

2級造園施工管理技士などは、令和6年度(2024年)以降、受験資格が大幅に改正されています。

資格名 条件・特徴
2級造園技能士 訓練修了後、実務経験を積んで受験
(※必要な実務経験年数は学歴や訓練コースにより異なるため、詳細は各都道府県職業能力開発協会等で確認が必要)
2級造園施工管理技士 第一次検定:17歳以上(受検年度末時点)なら受験可能
第二次検定:実務経験が必要(最新の試験区分による)

あると有利な免許・資格

造園の仕事では、地盤整備に使用する建設機械の運転免許や、石組みなどに必要な玉掛け・移動式クレーンの操作免許があると就職で有利になります。これらは訓練とは別に取得する必要がありますが、造園業を長く続けるなら取得を検討しましょう。

就職先と仕事内容

造園の訓練を修了した方の主な就職先と仕事内容を整理します。

主な就職先

  • 造園会社:個人宅の庭づくり・メンテナンスから公共工事まで
  • 土木・建設会社の造園部門:公園整備、道路緑化工事など
  • 公共施設の緑地管理:公園、街路樹、公共施設の植栽管理
  • ゴルフ場・リゾート施設:芝生や樹木の維持管理
  • マンション・ビルの緑化管理:屋上緑化、壁面緑化の維持管理

造園業の仕事の特徴

  • 屋外作業が中心:天候の影響を受けやすく、雨天時は急に休みになることもある
  • 体力が必要:高所作業や重量物の運搬がある
  • 成果が目に見える:自分が携わった仕事の結果がすぐに形になる
  • 美的センスが活きる:日本庭園などではデザイン力も問われる

造園業を営む企業はほとんどが中小企業で、個人経営の場合もあります。実際に働いている人の多くは男性ですが、近年は女性の参入も増えています。

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未経験・中高年でも目指せる?造園訓練の受講者像

造園の職業訓練は、中高年の方の受講割合が高いのが大きな特徴です。定年退職後のセカンドキャリアとして造園を選ぶ方も増えており、60代以上の受講生が見られるコースもあります。

年齢別・造園業の働き方戦略

年齢別の就職の現実

【年齢別の就職傾向】

  • 20〜40代:フルタイムの正社員就職が十分可能
  • 50代:経験や体力次第で正社員も可能、契約社員やパートも選択肢に
  • 60代以上:フルタイムの正社員は厳しいが、パート・季節雇用なら需要あり

60代以上の方でも、パートタイムや季節雇用であれば植木の維持管理などの仕事に就ける可能性があります。「フルタイム正社員」にこだわらなければ、年齢に関係なく働ける場があるのが造園業の魅力です。

未経験でも大丈夫?

造園の職業訓練は未経験者を対象としています。訓練で基礎から学べるため、植物や庭づくりの知識がゼロでも問題ありません。ただし屋外での体力仕事が多いため、健康面と体力面の準備は必要です。

造園の職業訓練に通うメリット・デメリット

職業訓練 vs 民間スクール(造園編)

メリット

  • 受講料が原則無料:造園の専門学校は費用が高額になりがちだが、訓練なら抑えられる
  • 実技中心で即戦力が身につく:座学だけでなく実際の造園作業を経験できる
  • 資格が取得できる:刈払機や小型車両系建設機械の修了証が訓練中に取得可能
  • 就職支援がある:履歴書添削、面接対策、求人紹介などのサポート

※雇用保険(失業保険)の受給資格がある方が、ハローワークの判断により受講指示を受けて訓練を受講する場合、自己都合退職の給付制限期間(2025年4月より原則1ヶ月)が解除され、待期期間(7日間)経過後から支給対象となり、給付を受けながら通える場合があります(※実際の振込は認定日後となります)。

デメリット

  • 開講時期が限られる:年1〜2回の開講が多く、タイミングが合わないことがある
  • 訓練期間が長い:6か月〜1年のコースが中心で、その間はフルタイムで通う必要がある
  • 体力的な負荷:屋外での実習が中心のため、体力に不安がある方は注意が必要
  • 地域によってコースがない:すべての都道府県で開講されているわけではない

コースを探すときのポイント

「造園」で見つからない場合は、「グリーンエクステリア」「環境緑地」「造園土木」「公園管理」などの名称でも検索してみましょう。また、ハローワークの職業訓練窓口に直接相談すると、過去の開講実績や次回の開講予定を教えてもらえることがあります。

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まとめ|造園は「手に職+体を動かす」を両立できる選択肢

造園・グリーンエクステリアの職業訓練は、未経験から造園業への就職を目指せる貴重な選択肢です。

受講料は原則無料で、6か月〜1年かけて実技中心のカリキュラムで学べます。訓練中に刈払機や小型建設機械の資格も取得でき、修了後は造園技能士などの上位資格にもつながります。

中高年の方の受講割合が高い分野でもあり、定年後のセカンドキャリアとして選ぶ方も増えています。60代以上でもパートタイムの植木管理などで働ける可能性があるのは、造園ならではの強みです。

まずはハローワークの職業訓練窓口で、お住まいの地域での開講状況を確認してみてください。

よくある質問(FAQ)

造園の職業訓練は未経験でも受講できますか?

はい、未経験者を対象としたコースがほとんどです。植物や庭づくりの知識がなくても、基礎から学べるカリキュラムになっています。ただし入校選考がありますので、志望動機をしっかり準備しましょう。

造園の訓練期間はどれくらいですか?

6か月〜1年のコースが多いです。他の訓練(3か月コースなど)と比べて長めですが、その分実習の時間が充実しており、即戦力となるスキルが身につきます。

女性でも造園の職業訓練を受けられますか?

受けられます。実際に働いている人の多くは男性ですが、近年は女性の参入も増えています。体力的な負荷はありますが、性別による制限はありません。

60代でも造園の訓練を受けて就職できますか?

訓練自体は60代以上の方も受講できます。フルタイムの正社員としての就職は難しい場合がありますが、パートタイムや季節雇用であれば植木の維持管理などで働ける可能性があります。

造園の訓練で取得できる資格は何ですか?

在校中に刈払機取扱作業者安全衛生教育修了証、小型車両系建設機械の特別教育修了証などを取得できます。修了後は実務経験を積むことで2級造園技能士、さらにその後2級造園施工管理技士(第一次検定は受検年度末時点で17歳以上なら受験可)を目指すことも可能です。

造園業の就職先にはどんなものがありますか?

造園会社、土木・建設会社の造園部門、公共施設の緑地管理、ゴルフ場やリゾート施設の管理などが主な就職先です。個人宅の庭づくりだけでなく、公共工事や都市緑化など幅広い仕事があります。

訓練に通う間、失業保険はもらえますか?

雇用保険の受給資格があり、ハローワークから「受講指示」が出れば、訓練期間中は失業保険(基本手当)を受給しながら通えます。2025年4月の法改正により、自己都合退職であってもハローワークの判断で受講指示(または所定の要件を満たす教育訓練)と認められれば給付制限期間が解除され、早期に支給対象期間に入ります(※7日間の待期期間は必要であり、実際の振込は認定日後となります)。詳細はハローワークで相談してください。

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