職業訓練の質問と答え(Q&A)

職業訓練は複数応募できる?併願不可と次の申込

2015年2月8日

職業訓練のコース選びで迷っていませんか。経理事務と医療事務、どちらも魅力的で決められない。地元の訓練校と都心の訓練校、どちらに応募すべきか悩んでいる。あるいは「1つだけだと不合格になった時に困るから、2つ同時に申し込みたい」と考えている人もいるでしょう。

結論から言うと、職業訓練は同時に2つ以上応募することはできません。併願は認められていないため、基本は1つのコースに絞って応募する必要があります。

この記事では、なぜ併願できないのか、不合格になった場合はいつから次の申込ができるのか、第一希望・第二希望がある場合はどうすればいいのか、そして複数回受講は可能なのかについて詳しく解説します。「同時に2つは無理でも、別々に2回ならどうなの?」という疑問もここで整理します。訓練選びで失敗しないためのポイントも紹介しますので、応募前にぜひ確認してください。

 

職業訓練は同時に2つ応募できない

職業訓練は、同時に複数のコースに応募することはできません。これは制度上のルールとして決まっています。

例えば、医療事務のコースに応募したら、その結果が出るまでは他のコース(経理事務など)に応募することはできません。1つの訓練に応募したら、その合否結果が確定するまでは、その応募に集中する必要があります。

なぜ併願できないのか

併願ができない理由は、職業訓練が公的な就職支援制度であり、限られた訓練枠を本当に受講したい人に提供するためです。

もし併願が可能になると、「とりあえず複数応募しておいて、合格したら考える」という人が増え、本当にその訓練を必要としている人が受講できなくなる可能性があります。また、複数合格した場合に辞退者が増えると、繰上げ合格の調整も複雑になります。

そのため、1つの訓練に真剣に向き合ってもらうため、併願は認められていません

不合格になったら次はいつ申し込めるのか

同時に2つは申し込めないとなると、不合格になった場合はいつから次の訓練に応募できるのか気になるところです。

合否結果が出たら即座に次の応募が可能

不合格が確定したら、次に募集している職業訓練へ応募できる状態になります。実際に申し込めるかどうかは「次の募集が受付中か(募集期間内か)」によって決まるため、受付中の募集があれば不合格が確定した当日でも応募できます。

実際には翌月以降の訓練になることが多い

ただし、スケジュール的には翌月以降の訓練への応募になることがほとんどです。なぜなら、職業訓練の募集期間と選考には一定の時間がかかるためです。

例えば、4月開始の訓練に応募して不合格だった場合、合否結果が出るのは3月中旬頃になります。その時点で5月開始の訓練の募集がすでに始まっていれば応募できますが、募集が締め切られていたり、そもそも募集がなかったりする場合もあります。そのため、結果として6月開始の訓練への応募になることもあります。

同時に2つは申し込めませんが、募集は定期的に行われています。ただし、同じようなコースが同じ場所で毎月開催されるとは限らない点には注意が必要です。

職業訓練は何回まで受講できるのか

「複数回受講はできるのか」という疑問を持つ人もいるでしょう。検索でも「職業訓練を2つ受ける」と調べる人は多いですが、ここには「同時に2つ」「別々に2回」の2パターンがあります。同時受講はできませんが、別々に受講することは条件つきで可能です。

回数制限は原則としてないが期間制限がある

職業訓練には、生涯の受講回数の上限は設けられていません。過去に1度受講した人でも、再度応募して受講することは可能です。

ただし、前回の訓練終了から原則として1年以上の期間を空ける必要があります

特に「求職者支援訓練」の場合、過去に公共職業訓練や求職者支援訓練を受講したことがある人は、前回の訓練修了日から1年以上経過していないと受講できないという明確な要件があります。公共職業訓練(失業保険受給者向け)の場合も、連続受講は原則として認められません。

過去の受講歴は選考に影響する可能性がある

1年以上期間が空いていれば応募可能ですが、過去に受講歴がある場合、選考で慎重に見られる可能性があります。特に以下のようなケースでは、選考で厳しく見られることがあります。

  • 過去の訓練を途中で辞めた場合
  • 訓練修了後も就職していない場合

職業訓練の目的は就職支援です。過去に受講したにもかかわらず就職に結びついていない場合、「本当に就職意欲があるのか」と判断される可能性があります。

そのため、複数回受講を考えている場合は、応募時の面接や志望動機書で「なぜ再度受講したいのか」「前回の受講でどう活かせなかったのか」「今回はどう違うのか」を明確に説明できるようにしておく必要があります。

第一希望・第二希望で申し込める場合

訓練校によっては、申込書に「第一希望」「第二希望」を書ける場合があります。この場合は、2つのコースを希望することができます。

第二希望は書いた方がいいのか

「第二希望を書くと第一希望で不利になるのでは?」と心配する人もいますが、正直に書いて問題ありません

ここで注意したいのは、これは同時に2つへ応募(併願)しているわけではないという点です。あくまで同じ募集の中で「希望順位」を書く仕組みで、扱いは別物です。

選考の流れは以下の通りです。

  1. まず第一希望で選考が行われる
  2. 第一希望で選考に漏れた場合、第二希望で選考される
  3. 第二希望でも選考に漏れた場合、不合格となる

第一希望の方が優先順位は高いですが、総合評価で合否は決まるため、第二希望を書いたからといって第一希望で不利になることはありません。

第二希望を書く際の注意点

第二希望を書く場合は、以下の点に注意してください。

  • 志望理由を明確にする:「どちらでもいい」という印象を与えないよう、第二希望にも明確な志望理由が必要です
  • 本当に受講したいコースだけを書く:「書けるから書いておこう」という安易な気持ちで書くと、第二希望で合格してから辞退することになり、結果的に不利になり得ます

第二希望は、本当に受講したいと思えるコースがある場合にのみ記入しましょう。

訓練選びで失敗しないための5つのポイント

併願ができない以上、1つの訓練を慎重に選ぶ必要があります。以下のポイントを確認してから応募しましょう。

1. 施設見学には必ず参加する

多くの職業訓練校では、事前に施設見学会を開催しています。施設見学には必ず参加しましょう

施設見学で確認できること:

  • 訓練校までの通学時間と経路
  • 訓練校の雰囲気や設備
  • 実際のカリキュラムの詳細
  • 過去の就職状況
  • 前回の応募倍率

パンフレットだけではわからない情報が得られます。見学会の日程がわからない場合は、直接訓練校に問い合わせてみましょう。

2. 本当に就職に役立つか考える

その訓練で学ぶスキルが、本当に自分の希望する仕事に役立つかを考えてください。「とりあえず受講しておこう」という気持ちで応募すると、後で後悔する可能性があります。

3. 通学の現実性を確認する

職業訓練は通常、数ヶ月間、平日の日中に通う必要があります。以下の点を現実的に考えてください。

  • 毎日通える距離か
  • 家庭の事情(育児、介護など)と両立できるか
  • 経済的に受講期間中の生活が成り立つか

4. 応募倍率も参考にする

応募倍率3〜5倍の人気コースを狙うより、倍率2倍程度のコースを選ぶ方が合格の可能性は高くなります。ただし、「倍率が低いから」という理由だけで選ぶと、モチベーションが続かない可能性があります。

倍率と自分の希望をバランスよく考えて選びましょう。

5. 就職のブランクも考慮する

不合格になって次の訓練を待つ間、就職活動のブランクが長くなります。就職活動においては、ブランクは短い方が有利です。

訓練を待つ間も、並行して就職活動を続けることも検討しましょう。

よくある質問

複数の訓練校の訓練に同時に応募できますか?

できません。訓練校が異なっていても、同時に複数の職業訓練に応募することはできません。1つの訓練に絞って応募する必要があります。

不合格になったら、次はいつから応募できますか?

不合格が確定したら、次に募集している訓練へ応募できる状態になります。実際には募集期間の都合があるため、翌月以降の訓練への応募になることが多いです。

第二希望を書くと第一希望で不利になりますか?

不利にはなりません。まず第一希望で選考が行われ、選考に漏れた場合に第二希望で選考されます。第二希望を書いたからといって第一希望の選考に影響することはありません。

職業訓練は何回まで受講できますか?

受講回数に上限はありませんが、原則として前回の訓練終了から1年以上経過していないと次の訓練は受講できません。また、過去に受講歴がある場合、選考で慎重に判断される可能性があります。

応募した訓練をキャンセルして、別の訓練に応募し直すことはできますか?

応募手続きを取り下げられる場合はありますが、同じ募集期間内に別コースへ「切り替え」できるとは限りません。基本的には、応募前に慎重に検討し、提出後はその訓練の合否結果を待つ前提で考えるのが安全です。判断に迷う場合は、申込んだハローワークで確認してください。

同じコースを複数回受講することはできますか?

前回の受講から1年以上経過していれば制度上は可能ですが、選考では非常に厳しく見られます。「なぜ同じコースを再度受講する必要があるのか」を明確に説明できない限り、合格は難しいでしょう。

施設見学に参加しないと不利になりますか?

必須ではありませんが、施設見学に参加した方が、面接や志望動機書で具体的な内容を書けるため有利になります。また、見学で「思っていたのと違う」と気づける場合もあるため、参加することを強くお勧めします。

 

-職業訓練の質問と答え(Q&A)