職業訓練に合格するには

職業訓練の筆記試験・適性検査は難しい?内容と合格基準を解説

「職業訓練の筆記試験や適性検査は難しいのか?」「何点取れば合格なのか?」「できすぎても落ちるって本当?」と不安に思っていませんか?

結論から言うと、筆記試験・適性検査の難易度は中学卒業程度で、しっかり準備すれば合格は十分可能です。ただし、合格基準は「総合的な判断」であり、試験の点数だけでは決まりません。

この記事では、筆記試験・適性検査の内容、難易度、合格基準、対策方法、そして「できすぎても落ちる」という噂の真相まで、実務で迷わない情報を詳しく解説します。

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職業訓練の選考基準:筆記試験・適性検査の位置づけ

まず、職業訓練の選考基準について理解しておきましょう。

職業訓練における受講者の選考については、現在有する技能、知識、適性等の状況から判断して、職業訓練を受講することが再就職のために必要な能力を有することなどを総合的に判断して行っています。(厚生労働省HPより)

つまり、筆記試験・適性検査の点数だけで合否が決まるわけではありません。面接の内容、就職への意欲、訓練の必要性なども含めて総合的に判断されます。

筆記試験・適性検査を行う理由

適性検査や筆記試験を行う理由は、職業訓練でのカリキュラムに最後までついていけるかどうかを見極めるためです。

訓練開始から終了日まで、カリキュラムが事細かに組まれています。そのため講義や実習のスピードも速く、次から次へと進んでいきます。そのスピードについていけるかどうかの判断基準として、筆記試験・適性検査が実施されます。一般常識も当然問われます。

適性検査の内容と対策

適性検査には、GATB(厚生労働省一般職業適性検査)と呼ばれるテストが多く使われています。

GATBとは

GATBは、以下のような能力を測定するテストです。

  • 知覚能力(図形の識別、違いの発見など)
  • 計算能力(簡単な四則演算)
  • 言語能力(同意語・反意語の識別)
  • 空間認識能力(展開図の識別)

具体的な問題例

  • 形と大きさの同じ図形を探しだす
  • 文字・数字の違いを見つけ出す
  • 同じ図柄を見つけ出す
  • 置き方を変えた図形を見つけ出す
  • 加減乗算の計算を行う
  • 同意語または反意語を見つけだす
  • 展開図で表された立方形を探し出す

適性検査の特徴

適性検査は簡単な問題が多いですが、スピードが求められます。慣れている人や作業スピードが速い人のほうが、有利に感じる場面があるかもしれません。

ただし、これも「総合的な判断」の一部であり、適性検査の点数だけで合否が決まるわけではありません。

適性検査の対策

  • 時間内に正確に問題を解く練習をする
  • 焦らず、落ち着いて取り組む
  • 全問解けなくても問題ない(スピード重視のため全問解くのは難しい)

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筆記試験の内容と対策

筆記試験の内容は、国語と数学(中学卒業程度)が多いです。

ただし自治体や訓練校によっては、「一般常識(時事・社会・簡単な文章読解など)」が混ざることもあります。出題科目名が「一般常識」「基礎学力」などになっている場合は、国語・数学に加えて、基礎的な読み取り問題が出る想定で準備しておくと安心です。

試験時間

試験時間は、15分〜60分となります。かなり幅があります。訓練校や訓練コースによって異なります。

国語の出題内容

  • 漢字の書き取り
  • フリガナ
  • 文の解読
  • 文法問題

数学の出題内容

  • 簡単な四則演算
  • 関数
  • 方程式
  • 平方根
  • 文章問題

過去問の入手方法

実際に過去問を公開している都道府県もありますので、参考にしてください。

東京都立職業能力開発センターの選考試験

大阪府立高等職業技術専門校の選考試験

神戸神戸高等技術専門学校の選考試験

※リンク先が変更されている可能性があります。最新情報は各都道府県の職業訓練サイトで確認してください。

筆記試験の対策

  • 中学卒業程度の国語・数学を復習する
  • 過去問を解いて問題形式に慣れる
  • 時間配分を意識して練習する

筆記試験・適性検査の難易度と合格率

難易度

筆記試験・適性検査の難易度は、中学卒業程度です。しっかり準備すれば合格は十分可能です。

ただし、以下のような人は注意が必要です。

  • 学校を卒業してから長期間経っている人
  • 国語・数学が苦手だった人
  • 適性検査のような問題に慣れていない人

これらに当てはまる場合は、事前に対策をしておくことをおすすめします。

合格率

公式の合格率は公表されていませんが、倍率が1.0倍未満(定員割れ)や定員と同程度のコースでは、よほどのことがない限り不合格になることは少ないと言われています。

ただし、倍率が高いコース(1.5倍以上)では、筆記試験・適性検査の結果も合否に影響する可能性があります。

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何点取れば合格?合格基準の真実

多くの人が気になるのは「何点取れば合格なのか?」という点でしょう。

結論から言うと、明確な合格点は公表されておらず、「総合的な判断」で決まります

合格基準の考え方

職業訓練の選考は、以下の要素を総合的に判断して行われます。

  • 筆記試験・適性検査の結果 - 訓練についていけるかどうかの判断
  • 面接の内容 - 訓練を受ける意欲、就職への本気度
  • 訓練の必要性 - その訓練を受けることで再就職に有利になるか
  • 応募倍率 - 定員を超えている場合は、より厳しく選考される

つまり、筆記試験・適性検査で高得点でも、面接で「訓練を受ける必要性が低い」と判断されれば不合格になることもあります

「足切り」はあるのか?

あまりにも点数が低い場合は、「訓練についていけない」と判断され、足切りにされることもあると言われています。

ただし、明確な基準は公表されていません。一般的には、中学卒業程度の問題が半分以上解ければ問題ないと言われています。

「できすぎても落ちる」は本当か?

よく聞く噂として、「筆記試験ができすぎても、訓練を受ける必要性なしと判断されて落ちる」というものがあります。

この噂の真相はどうなのでしょうか?

「できすぎても落ちる」の真相

結論から言うと、「できすぎた(高得点だった)という理由だけ」で落ちることはほぼありません

ただし、以下のようなケースでは不合格になる可能性があります。

  • すでに十分なスキルを持っている - 例えば、プログラミング訓練に応募したのに、すでにプロのエンジニアとしての経験がある場合
  • 訓練を受ける必要性が低い - 面接で「本当にこの訓練が必要なのか?」と疑問を持たれた場合
  • 就職への意欲が低い - 面接で「失業保険の延長が目的では?」と疑われる

つまり、問題なのは点数そのものではなく、「訓練の必要性」が低いと判断されることなのです。

対策:訓練の必要性をアピールする

筆記試験ができても落ちないためには、面接で「訓練を受ける必要性」をしっかりアピールすることが重要です。

  • なぜこの訓練を受けたいのか
  • 訓練を受けることで、どう就職に有利になるのか
  • 訓練修了後、どのような職種を目指すのか

これらを明確に説明できれば、筆記試験の点数に関わらず、合格の可能性は高まります。

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落ちる人の特徴と対策

落ちる人の特徴

職業訓練の選考で落ちる人には、以下のような特徴があります。

  • 筆記試験・適性検査がほとんど解けない - 訓練についていけないと判断される
  • 面接で訓練の必要性をアピールできない - 「なぜこの訓練を受けたいのか」が不明確
  • 就職への意欲が低い - 「失業保険の延長が目的では?」と疑われる
  • 倍率が高いコースに応募している - 競争が激しい場合、より厳しく選考される

合格するための対策

  • 筆記試験・適性検査の対策をする - 過去問を解いて問題形式に慣れる
  • 面接の準備をする - 「なぜこの訓練を受けたいのか」「訓練修了後、どのような職種を目指すのか」を明確にする
  • 訓練の必要性をアピールする - 「この訓練を受けることで、こう就職に有利になる」と具体的に説明する
  • 倍率が低いコースを選ぶ - 倍率1.0倍未満のコースなら、合格しやすい

職業訓練の選考:試験対策のポイント

どんなことでも、試験を受けるということは緊張するものです。ましてや、今後の自分の方向性を決める試験ともなれば不安にもなるでしょう。

適性試験や筆記試験を受ける必要がある場合は、必ず前もって過去問等で対策しておきましょう。少しでもリラックスできるように。

当然、出来ないよりは出来たほうが良いのですが、職業訓練の場合はその辺りの判断が非常に難しいのです。あまりにも出来ないようであれば、足切りにされることもあるかと思います。ただし「出来すぎ=不合格」ではなく、面接で訓練の必要性が低いと判断されてしまう場合に不合格になる可能性があります。

面接も含めて総合的に判断するところが多いので、この試験が全てではないことを理解して試験に挑みましょう。

よくある質問(FAQ)

Q1. 筆記試験・適性検査の難易度はどのくらいですか?

中学卒業程度です。しっかり準備すれば合格は十分可能です。ただし、学校を卒業してから長期間経っている人、国語・数学が苦手だった人は、事前に対策をしておくことをおすすめします。

Q2. 何点取れば合格ですか?

明確な合格点は公表されておらず、「総合的な判断」で決まります。一般的には、中学卒業程度の問題が半分以上解ければ問題ないと言われています。

Q3. できすぎても落ちるって本当ですか?

「できすぎた(高得点だった)という理由だけ」で落ちることはほぼありません。ただし、面接で「訓練を受ける必要性が低い」と判断されれば不合格になる可能性があります。筆記試験ができても、面接で訓練の必要性をしっかりアピールすることが重要です。

Q4. 適性検査のGATBとは何ですか?

GATB(厚生労働省一般職業適性検査)は、知覚能力、計算能力、言語能力、空間認識能力などを測定するテストです。簡単な問題が多いですが、スピードが求められます。

Q5. 過去問はどこで手に入りますか?

一部の都道府県では、過去問を公開しています。東京、大阪、神戸などの過去問は本文中のリンクから確認できます。最新情報は各都道府県の職業訓練サイトで確認してください。

Q6. 筆記試験・適性検査で落ちることはありますか?

はい、落ちることもあります。特に、筆記試験・適性検査がほとんど解けない場合、面接で訓練の必要性をアピールできない場合、倍率が高いコースに応募している場合は、不合格になる可能性があります。

Q7. 筆記試験・適性検査の対策は必要ですか?

はい、必要です。過去問を解いて問題形式に慣れておくこと、中学卒業程度の国語・数学を復習しておくことをおすすめします。少しでもリラックスして試験に臨めるように準備しましょう。

まとめ:筆記試験・適性検査は「総合的な判断」の一部

職業訓練の筆記試験・適性検査は、中学卒業程度の難易度で、しっかり準備すれば合格は十分可能です

ただし、合格基準は「総合的な判断」であり、試験の点数だけでは決まりません。面接で「訓練を受ける必要性」をしっかりアピールすることが重要です。

「できすぎても落ちる」という噂は、「筆記試験ができすぎた」こと自体が問題なのではなく、「訓練を受ける必要性」が低いと判断されることが問題なのです。

適性試験や筆記試験を受ける必要がある場合は、必ず前もって過去問等で対策しておきましょう。少しでもリラックスできるように準備し、面接も含めて総合的に判断されることを理解して試験に挑みましょう。

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