職業訓練の役に立つ話

一番人気のある職業訓練コースこれだ(2017年版)

2017年9月4日

2018年版は以下を参照してくさだい。
一番人気のある職業訓練コースはこれだ(2018年版)

一番人気のある職業訓練コースはこれ。
さまざまなコースを10種類に分けて応募状況を元にランキングにしてみました。

東京都では過去に開催した職業訓練コースの応募状況を公開しています。
参考元:職業訓練(民間委託訓練)

そこで過去1年間の応募状況を職業訓練コース毎に分けて応募倍率を出してみました。
今後の職業訓練選びの参考になるのではないかと思います。

職業訓練コースは大きく分けて10種類。
応募倍率を調べることで人気のコースか不人気のコースかわかります。

 

職業訓練コース別人気ランキング

調査内容:東京都民間委託訓練の応募倍率
調査期間:2016年9月開講~2017年8月開講分まで
調査方法:10種類のコースに分けて比較
※コース名の右側の数字は開講コース数になります。

コース種類 定員 応募者 倍率
1位 WEB制作(33) 882 1854 2.10
2位 パソコン・オフィス(42) 1,109 1,679 1.51
3位 国際ビジネス(10) 300 454 1.51
4位 宅建不動産、金融FP(8) 205 308 1.50
5位 簿記・会計(25) 706 1,031 1.46
6位 プログラミング(13) 342 464 1.36
7位 医療事務(18) 484 646 1.33
8位 サーバー・ネットワーク(15) 329 273 0.83
9位 トラベルビジネス(10) 300 238 0.79
10位 介護(16) 374 245 0.66

1位に輝いたのがWEB制作系(WEBデザインやWEBクリエイターなど)です。
東京都では毎月開講しており、平均すると応募倍率は約2倍となります。応募者2人のうち1人しか合格できないということになります。

次に多いのがパソコンやオフィス系の職業訓練で、僅差で国際ビジネスと続きます。ただし2位から7位まではそれ程変わりません。

パソコンのコースは一番開講しているコースも多く年配の方も多く応募しています。やはりパソコンは仕事では必須ですし、特にマイクロソフトのワードやエクセルが使えないと就職に不利になるため人気が高いと言えるでしょう。

また国際ビジネスについては、これからは本格的なグローバル化ということもあり、貿易の知識や英語(TOEIC)を学びたい人も増えています。

就職先として一番需要があるのが介護職ですが、職業訓練では一番人気がないコースです。やはり大変な割に給料が低いというマイナスイメージもあるのでしょう。

次にコース毎の最高倍率、最低倍率を見ていきます。

職業訓練コース別の最高倍率と最低倍率

調査内容:東京都民間委託訓練の応募倍率
調査期間:2016年9月開講~2017年8月開講分まで
調査方法:10種類のコースに分けて比較

  

コース種類 最高倍率 最低倍率 平均倍率
1位 WEB制作(33) 10.13 0.88 2.10
2位 パソコン・オフィス(42) 3.63 0.43 1.51
3位 国際ビジネス(10) 2.20 0.60 1.51
4位 宅建不動産、金融FP(8) 3.93 0.90 1.50
5位 簿記・会計(25) 3.63 0.43 1.46
6位 プログラミング(13) 2.90 0.40 1.36
7位 医療事務(18) 1.95 0.67 1.33
8位 サーバー・ネットワーク(15) 1.50 0.10 0.83
9位 トラベルビジネス(10) 1.03 0.47 0.79
10位 介護(16) 1.17 0.29 0.66

コースの中で一番応募倍率が高かったのが、WEB制作の10倍です。これは15名定員のところに152人もの応募者がいたためです。ですがその数値を除けば高くても3倍前後です。

どの訓練もそうですが、最低倍率は1倍を下回っています。月ごとの変動もありますし、職業訓練校がある場所によっても変わってきます。介護でも1倍を上回るコースもあるわけです。

全体の平均は1.43倍になりました。
全190コースで定員:5031人 応募者:7192人  応募倍率1.43倍
※一部少ないコースは除いています。

まとめ

2016年の9月開講分から2017年の8月の開講分までの1年間の状況です。

WEB制作が1番人気でしたが、数年前は医療事務や経理関連が人気のコースでした。時代が変わればまた人気の職業訓練コース変わってきます。
人気が高いからと言って、応募倍率が低い訓練を受けるのは本末転倒です。やはり応募倍率が高くてもやりたい仕事に関連する職業訓練を選びたいものです。

今回は民間が実施している公共職業訓練の応募倍率を調べましたが、別な制度として求職者支援訓練があります。
こちらも民間の訓練施設が実施しているのですが、コースの種類は公共職業訓練よりも豊富ですし、応募倍率もそれ程高くはありません。

以下も参考にしてみてください。
【参考記事】就職しやすい職業、就職しにくい職業一覧

 

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