職業訓練に合格するには

職業訓練校の合格率を上げるには?面接対策と受かる人の特徴3選

2017年8月10日

職業訓練校に応募したいけれど、「本当に合格できるだろうか」と不安に感じていませんか?

職業訓練の選考は、単純に筆記試験の点数や面接の受け答えだけで決まるわけではありません。実は、ハローワークでの申込時のやり取りや、訓練校が求める人物像に合っているかどうかが、合否を左右することがあります。

特に倍率が高い人気コースでは、定員割れしていても全員が合格するわけではなく、訓練校の基準に満たない場合は不合格になることもあります。

この記事では、職業訓練校の選考で実際に何が見られているのか、そしてどうすれば合格率を上げられるのかを、具体的に解説します。ハローワークでの印象づくりから、面接での答え方まで、実務で迷いにくい形で整理します。

 

職業訓練校の合格率を上げる3つのポイント

職業訓練校に合格するためには、以下の3つのポイントを押さえることが重要です。

  1. ハローワークでの印象を良くする
  2. 職業訓練校が求める人物像を理解する
  3. 求める人物像に合わせた準備をする

この3つを意識するだけで、合格しやすい状態に近づけます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

ハローワークでの印象が合否に影響する理由

職業訓練の合否を決めるのは訓練校ですが、申込の過程で、ハローワーク側の所見が参考情報として訓練校に提出されることがあります

ハローワークは訓練校に評価を提出している

ハローワークでは、職業訓練の申込手続き(受講申込書の受付)を行う際に、相談窓口の担当者が以下のような項目を確認します。

・訓練の必要性があるか(早期就職のために訓練が必要か)
・就職意欲があるか
・態度や対応が適切か

これらの内容は「受講申込書」の裏面や別紙の「受講指示・受講推薦に係る所見」などに記載され、訓練校に提出されることがあります。つまり、ハローワークでの受け答えが雑だと「就職意欲が低いのでは」と受け取られ、選考で不利に働く可能性があります。

ハローワークで気をつけるべきこと

「ハローワークは単なる窓口」と思って適当に対応するのは避けましょう。以下の点に注意すると、所見で不利になりにくくなります。

・職員の質問には結論から簡潔に答える
・訓練を受けたい理由を「就職につながる形」で説明する
・就職への意欲を具体例(応募予定職種、求人の調査状況など)で示す
・服装や態度にも気を配る

ハローワークの職員に「この人は本気で就職を目指している」と思ってもらえるように、誠実な対応を心がけましょう。

職業訓練校が求める人物像と選考基準

職業訓練校は、どのような人を合格させたいと考えているのでしょうか。選考で重視されやすい4つのポイントを解説します。

1. 希望する職種と訓練コースがマッチしているか

訓練校がまず確認するのは、あなたの希望職種と受講する訓練コースが合っているかどうかです。

以下のようなケースは、選考で不利になりやすいです。

・事務職を希望しているのに「電気工事士」のコースを受けたい
・未経験のまま高度な専門コースを希望していて、修了後3ヶ月以内の就職が現実的に説明できない
・訓練内容と就職先のイメージが結びついておらず、受講目的が曖昧に見える

これは、希望する仕事と訓練内容が合っていなかったり、短期での就職につながりにくいと判断されたりするケースです。訓練を受けても就職につながらないと見なされると、合格は難しくなります。

2. 早期に就職してくれるか

職業訓練校の最大の目的は、受講生を就職させることです。

多くの訓練校は、国や都道府県から委託を受けて運営されています。その委託費(訓練校の収入)の一部は、就職率に応じて支払われる仕組みになっています。就職率が低いと、訓練校の収入が減るだけでなく、次回以降のコースが開講できなくなるリスクもあります。そのため、訓練校は「この人は修了後に早く就職してくれそうか」を非常に重視しています。

合格が難しくなるケース

以下のような動機や状況の場合、訓練校から「就職意欲が低い」と判断され、不合格になる可能性が高まります。

すぐに働く気がない

職業訓練は、原則として訓練修了後3ヶ月以内(就職報告の期限内)に就職を目指す人が対象です。働く意思がない人を合格させるわけがありません。

お金目当て

失業給付の延長や職業訓練受講給付金が目的で受講したい人もいます。その考え方自体を否定する必要はありませんが、面接や申込書でそれを前面に出すのは避けましょう。

資格だけ取りたい

「資格があればいずれ役立つかも」といった曖昧な動機では、就職意欲が低いと見なされがちです。資格取得が目的なら、その資格を活かしてどこに就職するかまでセットで伝える必要があります。

好きだから学びたい

「好きだから学びたい」という理由だけだと、趣味と受け取られる可能性があります。職業訓練はあくまで就職のための訓練なので、「好き」を仕事にどうつなげるかを説明しましょう。

自営(独立)で働きたい

自営業を目的に訓練を受けたいという人は多いですが、訓練校の評価基準である「就職率」には、雇用保険に加入する就職が含まれるのが一般的です。自営業(開業)も就職扱いになるケースはありますが、計画が不透明だと敬遠されることもあります。面接では「将来的には独立も視野に入れていますが、まずは関連企業で実務経験を積みたい」という伝え方が無難です。

3. 途中で辞めないか、退校しないか

訓練校にとって、中途退校者が出ることは大きな問題です。就職率の分母にも影響し、訓練校の評価を下げる要因になります。

訓練中に就職が決まって退校する(早期就職退校)のは、就職率にカウントされるため問題ありません(むしろ歓迎されます)。しかし、それ以外の理由(自己都合、傷病など)で辞める人がいると困るため、訓練校は以下の点を気にします。

中途退校の原因として多いもの

・通学が困難(距離が遠い、交通手段がない)
・子供の体調不良や保育の問題
・持病や体調の悪化

特に小さな子供がいる場合、訓練校は「きちんとサポート体制があるか」を重視します。子供が病気になったとき、誰が面倒を見るのか。保育園や家族のバックアップ体制が整っているかを確認されることがあります。

面接や申込書では、通学や生活面で継続できる根拠を明確に伝えることが重要です(例:通学ルート、保育の体制、通院状況など)。

4. 周りとコミュニケーションが取れるか

職業訓練校には、20代から50代以上まで、さまざまな年代や職歴の人が集まります。高校や大学のように同年代だけで学ぶわけではありません。

世代や性別が異なる環境では、協調性が求められます。場を乱すような人が一人でもいると、授業の進行に影響し、他の受講生にも迷惑がかかります。

また、自分の思い通りにならないと些細なことでクレームを言う人もいます。こうした理由から、訓練校は協調性があるかどうかを選考で重視しています。

職業訓練に合格するための具体的な対策

ここまで、職業訓練校がどのような人を合格させたいのかを解説してきました。では、実際にどうすれば合格率を上げられるのでしょうか。

選考方法の種類を知る

職業訓練の選考方法は、訓練校やコースによって異なります。

・申込書のみで選考
・申込書+面接選考
・申込書+面接選考+筆記試験

どの選考方法であっても、共通して重要なのは「訓練校が不安に思う点(就職意欲・継続・協調性)を先回りして解消する」ことです。

面接での効果的な答え方

面接がある場合、以下のポイントを意識しましょう。

1. 訓練で学びたいことを明確に伝える

「職業訓練で学び、なるべく早く就職したい」という意思を、はっきりと言い切ることが大切です。

2. 根拠を用意しておく

なぜこの訓練を受けたいのか、どうして早く就職できると考えているのか、具体的な理由や根拠を答えられるようにしておきましょう(例:求人の調査、必要スキルの確認、応募予定企業の職種など)。

3. 訓練校の不安を解消する

訓練校が心配している点(通学、子供、体調など)について、「問題ない」と言い切るだけでなく、どうやって問題を回避するかまで伝えられる準備をしておくことが重要です。

申込書の書き方のコツ

申込書のみで選考されるコースもあります。その場合も、考え方は面接と同じです。

訓練校が求める人物像を意識しながら、以下の内容を明確に記入しましょう。

・訓練を受けたい理由(具体的に)
・訓練後の就職計画(どの職種を目指すか)
・通学や生活面での問題がないこと(根拠も添える)

筆記試験の対策

筆記試験がある場合、満点を取る必要はありません。ただし、あまりに点数が低いと、授業についていけないと判断されてしまいます。

訓練内容に応じた基礎的な学力(中学〜高校レベル)を確認される場合が多いので、事前に練習問題を解いておくと安心です。なお、合否の「基準点」や「合格ライン」は公表されないことも多いため、「最低限ついていける学力がある」ことを示す意識で準備しましょう。

定員割れでも不合格になることがある

職業訓練は、コースや場所、受講時期によって倍率が大きく変動します。人気コースでは2倍、3倍の倍率になることもあります。

しかし、定員割れ(応募者が定員より少ない)していても、全員が合格するわけではありません

訓練校が求める人物像に合わない場合、たとえ定員に達していなくても不合格になる可能性があります。「定員割れしているから安心」「誰でも受かる」と考えて油断せず、就職意欲・継続・協調性の3点が伝わるように準備して選考に臨みましょう。

まとめ:職業訓練校が求める人物像を意識する

職業訓練校に合格するためには、単に試験の点数を取るだけでなく、訓練校が求める人物像を理解し、それに合わせた対応をすることが重要です。

もう一度、合格率を上げる3つのポイントを確認しましょう。

  1. ハローワークでの印象を良くする
  2. 職業訓練校が求める人物像を理解する
  3. 求める人物像に合わせた準備をする

訓練校は「早期に就職してくれる人」「途中で辞めない人」「協調性がある人」を求めています。この点を意識して、ハローワークでの対応、申込書の記入、面接での受け答えを準備すれば、合格しやすい状態に近づけます。

職業訓練は、あなたのキャリアを変えるチャンスです。しっかり準備をして、選考に臨んでください。

よくある質問

Q1. 職業訓練の倍率はどれくらいですか?

A. 訓練コースや地域、時期によって大きく異なります。人気のWebデザインやプログラミング系のコースは2倍〜3倍になることもありますが、建築や製造系のコースは定員割れすることもあります。ただし、定員割れしていても全員が合格するわけではなく、訓練校の基準を満たさない場合は不合格になります。

Q2. ハローワークでの評価は、どのように訓練校に伝わるのですか?

A. ハローワークは、職業訓練の申込手続き(受講指示・受講推薦)の際に、所見などを記載した書類を作成し、訓練校へ提出することが一般的です。この書類には、就職意欲や訓練の必要性などが記載されるため、窓口での対応も重要です。職員の質問には真剣に答え、就職への意欲を具体的に伝えるようにしましょう。

Q3. 面接で何を聞かれますか?

A. 面接では主に以下のような質問がされます。「なぜこの訓練を受けたいのか」「訓練後にどのような仕事に就きたいか」「通学に問題はないか」「小さな子供がいる場合、保育体制は整っているか」「訓練を最後まで続けられるか」などです。訓練校が心配している点(就職意欲、中途退校のリスク、協調性)に対して、明確に答えられるように準備しておきましょう。

Q4. 筆記試験はどのくらいのレベルですか?

A. 訓練コースによって異なりますが、一般的には中学〜高校レベルの基礎的な学力(国語・数学)を確認する内容が多いです。ポリテクセンターなどでは適性検査が行われることもあります。満点を取る必要はありませんが、あまりに低いと「授業についていけない」と判断される可能性があるため、事前に練習問題を解いておくことをおすすめします。

Q5. 定員割れしているコースなら必ず合格しますか?

A. いいえ、定員割れしていても全員が合格するわけではありません。訓練校が求める基準(就職意欲、訓練の必要性、協調性など)を満たさない場合は不合格になることがあります。定員に余裕があるからといって油断せず、しっかり準備をして選考に臨みましょう。

Q6. 訓練を受けたい理由が「失業給付の延長」でも正直に言った方がいいですか?

A. 正直に言うのは避けた方がよいでしょう。訓練校は「早期に就職してくれる人」を求めているため、お金目的だと思われると不利になります。失業給付の延長が動機の一つであっても、面接や申込書では「この訓練で学んだスキルを活かして、早く就職したい」という前向きな理由を伝えることが重要です。

Q7. 自営業(独立)を目指している場合、どう伝えればいいですか?

A. 訓練校は就職率(雇用保険適用就職)を重視しているケースが多いため、「自営業を目指している」とだけ伝えると不利になる可能性があります。面接では「将来的には独立も視野に入れていますが、まずは関連企業で実務経験を積んで、技術を磨きたいと考えています」という伝え方をすると、就職意欲があると判断されやすくなります。

 

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