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観光ビジネス・トラベルビジネスの職業訓練や資格

2017年5月6日

旅行業界で働きたいけれど、業界経験がなくて不安を感じていませんか?

観光ビジネス・トラベルビジネス(トラベルビジネス科)の職業訓練は、未経験から旅行会社やツアーコンダクター(添乗員)を目指せる訓練コースです。訓練を通じて旅行業務に必要な国家資格の取得を目指せるだけでなく、実務に必要なスキルも学べます。

コロナ禍で停滞していた観光業界も回復し、世界経済フォーラムの「旅行・観光開発ランキング(2024年版)」では日本が世界3位(2021年は1位)と高い評価を獲得しました。インバウンド需要の増加に伴い、旅行業界の求人も回復傾向にあります。

この記事では、観光ビジネス・トラベルビジネスの職業訓練で何が学べるのか、どんな資格が取得できるのか、そして未経験からでも本当に就職できるのかを詳しく解説します。訓練を受けるかどうかの判断材料として、ぜひ参考にしてください。

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観光ビジネス・トラベルビジネス職業訓練の対象者

この訓練は、旅行業界の知識や経験がなくても受講できます。以下のような方が対象となります。

・旅行会社で働きたい方
・ツアーの企画や接客販売に興味がある方
・ツアーコンダクター(添乗員)になりたい方
・通訳ガイドや観光ガイドを目指す方
・語学力を活かして働きたい方
・宿泊業務に関心がある方

訓練終了後に、観光関連業務(旅行業務・添乗業務・宿泊業務・ガイド業務など)への就職を目指す意思があることが前提となります。

訓練内容:何を学べるのか

観光ビジネス・トラベルビジネスの職業訓練では、旅行業界で働くために必要な専門知識と実務スキルを習得します。

訓練の主な内容(例)

訓練は大きく分けて「学科」「実技」「就職支援」の3つで構成されています。

科目
学科〔168H〕 ・旅行業務基礎知識・法令・約款・国内観光地理・国内運賃料金・国際航空運賃・海外旅行実務・海外観光地理・出入国法令
実技〔141H〕 ・国内添乗実務・海外添乗実務・海外ツアー企画・国内ツアー企画・旅行英語・クルーズツアー概論
就職支援〔21H〕 ・旅行業界研究・旅行業就職状況・添乗員派遣会社説明会・旅行業界就職説明会・ジョブ・カードを利用したキャリアコンサルティング(放課後等時間外を含めて実施)

学科で学ぶこと

学科では、国家資格である「旅行業務取扱管理者」の取得に必要な知識を中心に学びます。旅行業の法令、約款(契約のルール)、国内外の観光地理、運賃・料金の計算方法、出入国に関する法律など、旅行業務の基礎から応用までを体系的に習得します。

実技で学ぶこと

実技では、ツアーコンダクター(添乗員)として実際に現場で必要となるスキルを学びます。国内・海外の添乗業務、ツアーの企画方法、旅行英語、クルーズツアーの知識など、実務に直結する内容が中心です。

就職支援の内容

訓練期間中に、旅行業界の就職状況や求人動向を学び、添乗員派遣会社や旅行会社の説明会に参加できます。キャリアコンサルティングも受けられるため、自分に合った就職先を見つけるサポートが受けられます。

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取得可能な資格と難易度

観光ビジネス・トラベルビジネスの職業訓練では、主に2つの資格の取得を目指します。

旅行業務取扱管理者(国家資格)

旅行業務取扱管理者は、旅行会社が営業所ごとに原則1人以上配置しなければならない国家資格です。さらに、旅行部門の従業員数が10人以上の営業所では、2人以上の選任が必要とされるのが一般的です。この資格があると就職活動で有利になりやすいです。

資格は「総合旅行業務取扱管理者」と「国内旅行業務取扱管理者」の2種類に分かれています。

総合旅行業務取扱管理者(海外・国内両方を扱える)

受験者数 合格者数 合格率
2020年(令和2年) 10,378人 4,225人 40.7%
2021年(令和3年) 7,135人 1,785人 25.0%
2022年(令和4年) 5,266人 1,662人 31.6%
2023年(令和5年) 4,699人 1,050人 22.3%
2024年(令和6年) 4,680人 1,320人 28.2%

総合旅行業務取扱管理者の合格率は20〜30%程度で推移しており、難易度は高めです。しかし、職業訓練でしっかりと対策を行えば、合格を目指せるレベルです。

国内旅行業務取扱管理者(国内旅行のみを扱える)

受験者数 合格者数 合格率
2020年(令和2年) 12,146人 4,576人 37.7%
2021年(令和3年) 10,569人 4,498人 42.6%
2022年(令和4年) 8,945人 3,125人 34.9%
2023年(令和5年) 8,879人 3,184人 35.9%
2024年(令和6年) 8,537人 2,852人 33.4%

国内旅行業務取扱管理者の合格率は35〜40%程度です。総合資格よりも難易度はやや低めですが、それでも十分な学習が必要です。

観光ビジネス・トラベルビジネス

旅程管理主任者資格(添乗員の資格)

ツアーコンダクター(添乗員)として働くためには、「旅程管理主任者」の資格が必要です。

資格は以下の2種類に分かれています。

国内旅程管理主任者資格:国内旅行のみに添乗可能
総合旅程管理主任者資格:海外旅行・国内旅行の両方に添乗可能

企画旅行(募集型・受注型)に同行する主任添乗員は、旅程管理主任者の資格取得が法律で義務づけられています。

旅程管理主任者は、観光庁長官の登録を受けた機関が実施する研修(講義と修了試験)を修了し、一定の実務経験(添乗実務)を経ることで取得できます。職業訓練ではこの「講義」と「修了試験」までをカバーしており、就職後の実務研修を経て正式に資格者証が交付される流れが一般的です。

未経験でも就職できるのか?現実的な就職先

職業訓練を修了すれば、未経験でも旅行業界への就職は可能です。ただし、資格を取得しただけで即戦力として採用されるわけではないことを理解しておく必要があります。

主な就職先の業種・職種

・旅行会社(カウンター業務、ツアー企画)
・ツアーコンダクター(添乗員)
・ツアーオペレーター(旅行手配業務)
・宿泊施設(ホテル・旅館のフロント業務)
・観光関連企業

年齢による就職難易度の違い

旅行業界への就職は、年齢によって難易度が大きく異なります。

20代〜30代前半:未経験でも比較的採用されやすい年代です。訓練で取得した資格をアピールできれば、カウンター業務やツアーコンダクターとしてのスタートが期待できます。

30代後半〜40代:未経験からの就職はやや厳しくなります。ただし、接客業や営業職の経験があれば、それを活かしてカウンター業務に就ける可能性があります。添乗員派遣会社は比較的年齢層が幅広く、40代でも採用されるケースがあります。

50代以降:正社員としての採用は難しくなりますが、派遣やパート・アルバイトとして添乗員やカウンター業務に就くことは可能です。語学力や特定の地域に関する知識があれば、通訳ガイドや観光ガイドとして活躍できる可能性もあります。

就職活動で有利になるポイント

未経験から旅行業界に就職する場合、以下のポイントが有利に働きます。

・旅行業務取扱管理者の資格を取得している
・旅程管理主任者の研修(座学)を修了している
・語学力(英語、中国語など)がある
・接客業や営業職の経験がある
・特定の地域や観光地に詳しい

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訓練を受ける前に知っておくべきこと

観光ビジネス・トラベルビジネスの職業訓練を受ける前に、以下の点を確認しておきましょう。

訓練期間と費用

訓練期間は3〜6ヶ月程度が一般的です。公共職業訓練の場合、受講料は無料ですが、テキスト代や教材費(1万円〜2万円程度)は自己負担となります。実際の期間・費用は募集要項で必ず確認してください。

資格試験は別途受験が必要

職業訓練を修了しただけでは、旅行業務取扱管理者の資格は取得できません。訓練で学んだ知識をもとに、自分で試験を受験し、合格する必要があります。試験は年1回実施されるため、訓練期間中または修了後に受験することになります。

旅行業界の現状を理解する

旅行業界は、観光需要の回復とともに求人が増えていますが、給与水準は決して高くありません。特に添乗員は不規則な勤務時間や体力的な負担もあるため、仕事内容をよく理解した上で訓練を受けることが重要です。

まとめ:訓練を活かして旅行業界へ

観光ビジネス・トラベルビジネスの職業訓練は、未経験から旅行業界を目指す方にとって有効な選択肢です。特に以下のような方におすすめです。

・20代〜30代で旅行業界に挑戦したい方
・接客業や営業職の経験を活かしたい方
・語学力を仕事に活かしたい方
・添乗員として全国・海外を飛び回る仕事がしたい方

ただし、訓練を修了して資格を取得しただけでは就職が保証されるわけではありません。訓練期間中から業界研究を進め、説明会に積極的に参加し、自分に合った就職先を見つける努力が必要です。

旅行業界は、人と接することが好きな方、好奇心が旺盛な方、体力に自信がある方に向いている仕事です。この訓練をきっかけに、あなたの新しいキャリアを築いてください。

よくある質問

Q1. 未経験でも旅行業務取扱管理者の資格は取得できますか?

A. はい、取得できます。旅行業務取扱管理者は受験資格に制限がないため、未経験でも試験を受けられます。職業訓練では試験に必要な知識を体系的に学べるため、独学よりも合格率が高まります。ただし、訓練を修了しただけでは資格は取得できず、別途試験を受験して合格する必要があります。

Q2. 旅程管理主任者の資格は訓練中に取得できますか?

A. 訓練中に「旅程管理研修(座学)」の修了と「修了試験」の合格までは可能です。しかし、正式な資格取得には「実務経験(または実務研修)」が必要です。多くの訓練生は、訓練修了後に旅行会社や添乗員派遣会社へ就職し、実務研修を経て正式に資格を取得します。

Q3. 40代でも添乗員として就職できますか?

A. 添乗員派遣会社は比較的年齢層が幅広く、40代でも採用されるケースがあります。ただし、正社員ではなく派遣やパート・アルバイトとしての雇用が中心になることが多いです。体力が必要な仕事でもあるため、健康状態や体力に自信があることが前提となります。語学力や特定の地域に関する知識があれば、より有利になります。

Q4. 旅行業界の給与水準はどれくらいですか?

A. 旅行業界の給与水準は、他の業界と比べてやや低めです。カウンター業務や企画職の初任給は月18万〜22万円程度、添乗員は日給制や月給制で月15万〜25万円程度が一般的です。これは求人でよく見かける目安で、地域・会社・雇用形態・繁忙期の稼働状況によって差があります。ただし、経験を積んで旅行業務取扱管理者の資格を活かせば、管理職として給与アップの可能性もあります。

Q5. 語学力がなくても旅行業界で働けますか?

A. 国内旅行を扱う業務であれば、語学力がなくても問題ありません。ただし、海外旅行を扱う場合や総合旅行業務取扱管理者を目指す場合は、最低限の英語力があった方が有利です。訓練では「旅行英語」も学べるため、基礎から学ぶことができます。

Q6. 訓練修了後、すぐに就職できますか?

A. 訓練修了後の就職は、年齢や経験、取得した資格によって異なります。20代〜30代前半で資格を取得していれば、比較的スムーズに就職できる可能性が高いです。ただし、訓練期間中から業界研究や説明会参加など、積極的な就職活動が必要です。訓練校の就職支援も活用しましょう。

Q7. 旅行業務取扱管理者の試験は年に何回ありますか?

A. 旅行業務取扱管理者の試験は年1回のみです。総合旅行業務取扱管理者試験は例年10月、国内旅行業務取扱管理者試験は例年9月に実施されます。試験日程に合わせて訓練を受講し、修了後すぐに受験できるように計画を立てることが重要です。

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