このコースでは、主に建設現場、土木現場等で使用する、フォークリフト運転技能、車両系建設機械等の運転技能を習得する訓練です。
建設・土木施工現場や配送業など、即戦力として活躍できる人材育成を目指します。施工に関する知識・労働安全衛生等を学びます。また、業務に欠かせないIT技能(ワード、エクセル、パワーポイント等)の習得も目指します。
■目次
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職業訓練で重機・建設機械の資格を取るメリット
重機や建設機械の資格は民間でも取得できますが、職業訓練を活用するメリットは以下の通りです。
訓練のメリット
- 受講料無料で複数の資格をまとめて取得できる
- 民間で個別に取得すると10万円以上かかる資格が無料
- 実技訓練が充実しており、実践的なスキルが身につく
- 就職支援を受けながら資格取得できる
- 雇用保険の給付を受けながら学習できる(条件を満たす場合)(例:失業給付の受給中で、ハローワークの受講指示・受講推薦などがある場合)
民間との費用比較
例えば、フォークリフト(約41,000円)、玉掛け(約23,500円)、小型移動式クレーン(約33,500円)を民間で取得すると合計約98,000円かかりますが、職業訓練なら無料で取得できます。さらに、訓練では実務で役立つPC操作や就職支援も受けられます。
訓練種類・対象者
※建設機械オペレーター、産業機械オペレーター、機械オペレーター
このような方にオススメ
- 様々な業界の物流現場で、各種の荷役機械を駆使した職業に就きたい方
- 土木・建設の現場で、各種の建設機械を駆使した職業に就きたい方
- 未経験から手に職をつけたい方
- 体を動かす仕事がしたい方
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訓練内容
例1. 建設機械運転科(3ヶ月コース)
※公共職業訓練
実践訓練を通じて、多様化する土木建設作業の機械化についての知識と、現場で対応できる技能を習得します。
| 科目 | 科目の内容 | 時間 | |
|---|---|---|---|
| 学科 | 接遇・ビジネスマナー | 職場における基本的な接遇・ビジネスマナー | 9 |
| 安全衛生 | 上級救命講習 | 8 | |
| 関係法規 | 関係法規に係る講話 | 3 | |
| 災害事例 | 災害事例検討 | 3 | |
| 就職ガイダンス | アセスメント、キャリア・コンサルティング、ジョブカード、履歴書作成、職務経歴書作成、模擬面接、就職講話、職業相談 | 36 | |
| PC基礎 | パソコンおよび周辺機器についての基礎知識、VDT作業法 | 6 | |
| 実技 | 建設機械実習 | 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習、車両系建設機械(解体用)運転技能講習、ローラー運転業務特別教育 | 59 |
| 揚重運搬機械実習 | 玉掛け技能講習、小型移動式クレーン運転技能講習、クレーン運転業務特別教育、巻上機運転業務特別教育 | 66 | |
| 荷役運搬機械実習 | フォークリフト運転技能講習、ショベルローダー等運転業務技能講習、不整地運搬車運転技能講習 | 79 | |
| 土木作業実習 | 伐木等業務特別教育、刈払機取扱作業者安全衛生教育、アーク溶接特別教育、自由研削砥石特別教育 | 49 | |
| アプリケーション実習 | ファイル、フォルダ管理、ワープロソフト・表計算ソフトの基本的な活用技能 | 42 | |
| その他 | 開講式、オリエンテーション、修了式 等 | 10 | |
| 訓練総時間:370時間(学科:65時間 実技:295時間 他) | |||
主な取得資格
【技能講習】
- 車両系建設機械(解体用・整地・運搬・積み込み用及び掘削用)
- フォークリフト
- ショベルローダー
- 不整地運搬車
- 小型移動式クレーン
- 玉掛け
【特別教育等】
- ローラー運転業務
- 巻上機運転業務
- 刈払機取扱作業者に対する安全衛生
- アーク溶接特別教育
- 自由研削砥石特別教育
- 上級救命講習
例2. 機械オペレーター科(3ヶ月コース)
※公共職業訓練
建設作業現場や倉庫内作業場等で安全に作業するための知識・技能を習得します。また、車両系建設機械等の使用時における道路交通法の遵守並びに安全に運転する技術及び技能を習得します。
| 科目 | 科目の内容 | 時間 | |
|---|---|---|---|
| 学科 | ワープロ操作 | 文書の書式設定、表の作成、文字の書式設定、段落の書式設定、その他の書式設定、印刷形式の設定、ファイル操作・管理(Word使用) | 20 |
| 表計算ソフト | ワークシートへの入力、ワークシートの設定、ワークシートの編集、ページレイアウトの設定、ブック管理(Excel使用) | 20 | |
| プレゼンテーション作成ソフト操作 | ページの設定、編集の操作、書式の設定、スライドショーの設定と実行(PowerPoint使用) | 14 | |
| 実技 | ワープロソフト操作 | 文書の書式設定、表の作成、文字の書式設定、段落の書式設定、その他の書式設定、印刷の形式の設定、ファイル操作・管理(Word使用) | 48 |
| 表計算ソフト操作 | ワークシートへの入力、ワークシートの設定、ワークシートの編集、ページレイアウトの設定、ブック管理(Excel使用) | 48 | |
| プレゼンテーション作成ソフト操作 | ページの設定、編集の操作、書式の設定、スライドショーの設定と実行(PowerPoint使用) | 48 | |
| フォークリフト運転技能講習 | 最大荷重1t以上のフォークリフトの運転 | 37 | |
| 玉掛け技能講習 | つり上げの荷重1t以上のクレーン等の玉掛け作業 | 21 | |
| 小型移動式クレーン運転技能講習 | 小型移動式クレーン運転技能講習 | 22 | |
| 特別教育(小型車両系) | 機体質量3t未満の油圧ショベル、ブルドーザーの運転業務 | 14 | |
| その他 | 就職支援 | ビジネスマナー・履歴書作成指導・面接指導、自己開示・自己理解・ジョブカードの作成 | 32 |
| 開講式・修了式 | 4 | ||
| 訓練総時間:328時間(学科:54時間 実技:238時間 他) | |||
主な取得資格
- フォークリフト運転技能講習
- 玉掛け技能講習
- 小型移動式クレーン運転技能講習
- 特別教育講習(小型車両系)
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(Word、Excel、PowerPoint)

主な資格の活用場面
小型移動式クレーンと玉掛け
クレーンを用いた荷の積み下ろしを含めた運搬を行う現場の他、荷を吊る作業が必要な工事現場などでも活用されます。この2つの資格はセットで取得することで、クレーン作業全体を一人で行えるようになります。
フォークリフト
荷の運搬が必要とされる現場で非常に幅広く用いられており、物流・運搬業、港湾荷役などにおける荷の積み下ろしを行う現場のほか、製造業において製品や部品の搬入、搬出を行っている現場などでも活用されます。求人数が最も多い資格の一つです。
車両系建設機械
道路工事、管工事、造成工事、造園、解体工事、災害復旧工事などの土木・建設現場のほか、製鉄所内において原材料やスラグなどの運搬処理を行っている現場などでも活用されています。
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運転技能講習と特別教育講習の違い
重機・建設機械の資格には「運転技能講習」と「特別教育講習」の2種類があります。両者の違いは、扱える機械の大きさ(荷重・機体質量)です。
基本的な区分
- 荷重・機体質量が基準値未満 → 特別教育講習
- 荷重・機体質量が基準値以上 → 運転技能講習
具体例
| 機械の種類 | 特別教育 | 技能講習 |
|---|---|---|
| フォークリフト | 最大荷重1t未満 | 最大荷重1t以上 |
| 小型移動式クレーン | つり上げ荷重1t未満 | つり上げ荷重1t以上5t未満 |
| 車両系建設機械 | 機体質量3t未満 | 機体質量3t以上 |
講習時間と難易度
運転技能講習の方が学科・実技とも講習時間が長く、より高度な内容を学びます。ただし、どちらも講習をしっかり受ければ取得できる資格です。
実務での使い分け
実際の現場では、技能講習(大型対応)の資格を持っていれば、特別教育(小型)の範囲もカバーできます。そのため、就職を考えるなら技能講習の取得をオススメします。
取得した資格の履歴書への書き方
職業訓練で取得した資格は、履歴書の「免許・資格」欄に正式名称で記載します。略称ではなく正式名称で書くことが重要です。
正しい書き方の例
技能講習
- ○ フォークリフト運転技能講習修了
- ○ 玉掛け技能講習修了
- ○ 小型移動式クレーン運転技能講習修了
- ○ 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習修了
- ○ 車両系建設機械(解体用)運転技能講習修了
- ○ ショベルローダー等運転技能講習修了
- ○ 不整地運搬車運転技能講習修了
特別教育
- ○ 小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転業務特別教育修了
- ○ ローラー運転業務特別教育修了
- ○ 巻上機運転業務特別教育修了
- ○ クレーン運転業務特別教育修了
- ○ アーク溶接等の業務に係る特別教育修了
- ○ 自由研削といしの取替え等の業務に係る特別教育修了
- ○ 刈払機取扱作業者安全衛生教育修了
よくある間違い
- × フォークリフト免許(正しくは「技能講習修了」)
- × 玉掛け資格(正しくは「玉掛け技能講習修了」)
- × ユンボ資格(正しくは「車両系建設機械運転技能講習修了」)
書き方のポイント
- 取得年月を正確に記載する
- 複数ある場合は取得年月順に記載する
- 応募する職種に関連する資格を優先的に記載する
- 特別教育も立派な資格なので必ず記載する
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民間で講習を受ける場合の費用(参考)
職業訓練ではこれらの資格を無料で取得できますが、参考までに民間で受講する場合の費用を記載します。
技能講習(免除なしの場合)
| 講習内容 | 講習時間 | 料金(目安) |
|---|---|---|
| フォークリフト運転技能講習 | 31時間 | 約41,000円 |
| 玉掛け技能講習 | 19時間 | 約23,500円 |
| 小型移動式クレーン運転技能講習 | 20時間 | 約33,500円 |
| 床上操作式クレーン運転技能講習 | 20時間 | 約32,000円 |
| ガス溶接技能講習 | 2日間 | 約15,000円 |
※料金は地域や機関により異なります。2026年1月時点の目安です。
主な就職先の業種、職種
職種例
- 移動式クレーン運転士
- 移動式クレーンオペレーター
- 玉掛け作業員
- フォークリフトオペレーター
- 倉庫内作業
- 重機オペレーター
- トラック運転手(ユニック)
- ユニックドライバー
- 建設機械オペレーター
就職先の業種
- 建設会社
- 土木工事会社
- 運送会社、物流会社
- 倉庫業
- 製造業(工場内作業)
- 港湾荷役業
- 解体工事業
- 造園業
求人状況
ハローワークインターネットサービスで「フォークリフト」を検索条件に設定すると、全国で約35,000件以上の求人が見つかります(2026年1月時点)。これはかなり多い件数で、正社員に絞った場合でも約25,000件以上あります。
フォークリフトは特に需要が高く、物流業界を中心に常に求人があります。また、玉掛けや小型移動式クレーンと組み合わせることで、さらに就職の選択肢が広がります。
優先的に取得すべき資格
職業訓練で複数の資格を取得できますが、特に就職に有利な資格は以下の通りです。
最優先で取得すべき資格(求人が特に多い)
- フォークリフト運転技能講習
- 玉掛け技能講習
- 小型移動式クレーン運転技能講習
この3つは「物流三種の神器」とも呼ばれ、倉庫・物流・製造業などで特に需要が高い資格です。
建設・土木系を目指すなら追加で取得
- 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習
- 車両系建設機械(解体用)運転技能講習
まとめ
建設機械・重機オペレーターの職業訓練は、無料で複数の資格をまとめて取得できる非常にコストパフォーマンスの高い訓練です。民間で個別に取得すると10万円以上かかる資格が、訓練なら無料で取得できます。
特にフォークリフト、玉掛け、小型移動式クレーンの3つは求人数が多く、就職に直結しやすい資格です。これらの資格を持っていれば、物流・製造・建設など幅広い業界で働くことができます。
履歴書への記載は、必ず正式名称で「〇〇技能講習修了」「〇〇特別教育修了」と書くことが重要です。略称や「免許」という表記は避けましょう。
また、運転技能講習と特別教育の違いは、扱える機械の大きさ(荷重・機体質量)です。就職を考えるなら、より大きな機械を扱える技能講習の取得をオススメします。
未経験から手に職をつけたい方、体を動かす仕事がしたい方には特にオススメの職業訓練です。
よくある質問(FAQ)
職業訓練で重機の資格を取るメリットは何ですか?
職業訓練で重機の資格を取る最大のメリットは、受講料無料で複数の資格をまとめて取得できることです。民間で個別に取得すると10万円以上かかる資格(フォークリフト約41,000円、玉掛け約23,500円、小型移動式クレーン約33,500円など)が無料で取得できます。さらに、実技訓練が充実しており実践的なスキルが身につく点、就職支援を受けながら資格取得できる点もメリットです。
運転技能講習と特別教育講習の違いは何ですか?
運転技能講習と特別教育講習の違いは、扱える機械の大きさ(荷重・機体質量)です。基準値未満の小型機械は特別教育講習、基準値以上の大型機械は運転技能講習となります。例えば、フォークリフトは最大荷重1t未満が特別教育、1t以上が技能講習です。運転技能講習の方が学科・実技とも講習時間が長く、就職を考えるなら技能講習の取得がオススメです。
取得した資格は履歴書にどう書けばいいですか?
資格は履歴書の「免許・資格」欄に正式名称で記載します。例えば、「フォークリフト運転技能講習修了」「玉掛け技能講習修了」「小型移動式クレーン運転技能講習修了」のように、必ず「技能講習修了」または「特別教育修了」と正式名称で書きます。「フォークリフト免許」「玉掛け資格」といった略称や誤った表記は避けましょう。取得年月も正確に記載し、応募する職種に関連する資格を優先的に記載することがポイントです。
優先的に取得すべき資格はどれですか?
就職に有利な資格として、最優先で取得すべきは以下の3つです。1)フォークリフト運転技能講習、2)玉掛け技能講習、3)小型移動式クレーン運転技能講習。この3つは「物流三種の神器」とも呼ばれ、倉庫・物流・製造業などで特に需要が高い資格です。建設・土木系を目指すなら、これに加えて車両系建設機械の運転技能講習も取得することをオススメします。
フォークリフトの求人はどのくらいありますか?
ハローワークインターネットサービスで「フォークリフト」を検索すると、全国で約35,000件以上の求人があります(2026年1月時点)。正社員に絞った場合でも約25,000件以上あり、非常に需要の高い資格です。フォークリフトは物流業界を中心に常に求人があり、玉掛けや小型移動式クレーンと組み合わせることで、さらに就職の選択肢が広がります。
未経験でも職業訓練を受けられますか?
はい、未経験でも職業訓練を受けられます。むしろ、未経験から手に職をつけたい方にこそオススメの訓練です。訓練では基礎から学べるため、事前知識は不要です。ハローワークで求職登録をし、訓練の選考(面接など)に合格すれば受講できます。訓練期間は3ヶ月程度で、実技訓練が充実しているため、実践的なスキルが身につきます。
どのような職場で働けますか?
取得した資格を活かして働ける職場は多岐にわたります。主な就職先は、建設会社、土木工事会社、運送会社、物流会社、倉庫業、製造業(工場内作業)、港湾荷役業、解体工事業、造園業などです。職種としては、フォークリフトオペレーター、重機オペレーター、クレーンオペレーター、玉掛け作業員、倉庫内作業、トラック運転手(ユニック)などがあります。