職業訓練の役に立つ話

職業訓練に通うおかしな仲間たち 

2015年2月3日

多くの方は、次の就職先を見つけるための手段として職業訓練に通います。
職業訓練に通う人達の共通点は、失業中で仕事を探しているということです。
次の仕事を見つけるために職業訓練で必要な技術や技能を学び、就職に結びつけようしています。

同じ志をもった仲間が集まったのが職業訓練です。
志は同じでも・・・・

 

公共職業訓練と求職者支援訓練との違い

公共職業訓練と、求職者支援訓練では、そもそも対象となる人が異なります。
公共職業訓練は雇用保険受給者が対象ですが、求職者支援訓練は雇用保険が受けられない人(雇用保険受給が終了した人も含む)が対象です。

雇用保険受給者は、直前まで仕事をしてきた人です。
そして雇用保険には受け取れる日数が決まっています。多くの人は訓練終了と同時に雇用保険の受け取りが終了します。そういう意味では、就職活動には前向きな人が多いでしょう。(そうせざるを得ない)

逆に求職者支援訓練を受ける人は、雇用保険が終了しても就職が決まらなかった人、直前まで働いてない人(専業主婦等)、短期間雇用の人(雇用保険に入れない働き方)などが対象となります。仕事がなく給付金目当ての人も存在します。そういう意味では様々な事情を抱えている人が多いでしょう。

結局のところ、それは縁

同じような訓練コースを受ける場合には、公共職業訓練を受講した方がより良い訓練生活を過ごせる可能性が高いでしょう、

ですが結局は訓練校、講師、そして一緒に学ぶ生徒(仲間)によって変わってきます。

少しでも早く職に就きたいため、訓練期間中に積極的に面接にでかけ、その結果就職が決まり、中途退校する人もいます。

それとは逆に、すぐに就職を希望するわけではなく、カルチャースクールのノリで遊びにきているような人もいます。今まで働き詰めでのんびりしたい人や、体調を崩しリハビリ感覚で通う人、またお金に余裕があり、興味本位で通う人も見受けられます。
給付金や失業給付金の延長目的で通う人もいます。

老若男女、さまざまな人と一緒に学ぶ必要があるのが職業訓練なのです。

短くても3ヶ月、長い場合だと1年や2年のコースもあります。
その間、一緒に学ぶ訓練仲間の存在は重要です。

足をひっぱる人たち

皆で一緒に学び、助けあいながら共に就職活動を頑張ろう、という仲間なら大歓迎なのですが、なかには足を引っ張るような人もいます。

  • 真面目に授業を受けない(スマホなどを触る)
  • 授業中おしゃべりをする
  • 常に寝ている
  • 授業内容とは関係のない質問をする
  • グループワーク等でも非協力的
  • 自我を押し通す
  • 協調性がない
  • 人間関係等のトラブルを起こす
  • セクハラやパワハラ等の問題を起こす

学校でも会社でも、どこでもこういう人はいます。
訓練校でも例外ではありません。

こういう場を乱す人が数人いたら、せっかくの訓練が台無しになることもあります。
まだ学生なら注意すれば、治まることもあるでしょう。
しかし、訓練に通う人達はほとんどが社会人経験者です。
それなりの経験があるため、我が強く、自分の非を認めたりしません。それどころか余計反発し、手に負えなくなる場合もあります。

最初は真面目に訓練を受けていたにもかかわらず、周りの空気に流されて、途中で学生気分になる生徒も多いのも事実です。
長く通っていれば、職業訓練は会社ではないので、学生気分になりがちです。
時間もたっぷりとあります。しだいに遊びのことや飲み会などの話題が増えてきます。
たまになら良いでしょうが、それが訓練終了まで続けば、就職活動は二の次です。
中には恋愛感情になったり、人間関係トラブルも絶えません。

自分が何故この職業訓練で学んでいるのか、目標を見失うのです。
そして訓練が終わる直前でようやく慌てだします。

職業訓練に通う人達はおかしな人が多い。まるで動物園のように。
自分自身もおかしな人達の一人にならないように気をつけましょう。

 

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