職業訓練コース一覧

フラワーデザイナーの職業訓練と資格

2017年5月5日

フラワー関連職に就く方を想定した職業訓練です。

唯一フラワー業界で内閣府から認定された公益社団法人日本フラワーデザイナー協会のフラワーデザイナー3級資格に適応する内容の勉強を行います。またマーケティング、装飾学、色彩学など多彩な座学と実践に役立つ実技も習得します。

花業界(ブライダル、葬儀、生花、造花、プリザーブドフラワー店など)に就職を目指している方が対象の訓練です。

 

訓練種類

  • フラワーデザイン
  • フラワーデザイナー
  • フラワークリエイター
  • 装花、ブライダル装花
  • フローリスト養成

訓練内容

(訓練例)フラワーデザイン養成科(3ヶ月コース)・公共職業訓練
※公共職業訓練とは主に失業保険受給者向けの職業訓練

フラワービジネス業界で必要とされる知識・基本的技能を修得し、戦力として活躍できる人材育成を目指します。ブライダル関係、ショップ関係、葬祭関係に就職可能な日本フラワーデザイン3級資格程度の実力を訓練目標とします。

科目 科目の内容 時間
学科 フラワーデザイン概要 フラワーデザインに関する基礎知識の説明 12
販売・流通の基礎知識 フラワービジネスの基礎知識、商品と流通、販売と経営管理 6
装飾学 装飾概論、作業法、植物概論、冠婚葬祭の花装飾 18
マーケティング知識 顧客に対するコンサルテーションとニーズ、商品開発、顧客 6
構成理論 アレンジメント、花束、コサージ、ブーケの構成理論を学ぶ 36
造形要素と秩序 アレンジメント、花束、コサージ、ブーケの造形に必要な要素としての花の種類、形態を学ぶ 12
色彩学 アレンジメント、花束、コサージ、ブーケの構成する色彩についての理論を学び、TPOに応じた花の作成を理解する 12
職業能力基礎講習 自己分析、コミュニケーション、自己開示、自己表現 30
実技 植物の水揚げ実習 仕入れ後の多種多様な植物の水揚げ作業と仕分け実習 12
アレンジメント実習 アレンジメントの基本理論に沿った教会装飾、葬祭、レセプションの飾り花、プレゼント用等のアレンジメント作成方法 84
花束実習 贈答用花束の作成方法とラッピングの説明実技 27
ブーケ実習 ウェディングブーケの作成方法の説明と実技 48
コサージ実習 ブライダル、入学式等で使用するコサージの作成方法の説明と実技 15
その他 就職支援 12
開講式・修了式 4
訓練時間合計330時間(学科:132時間 実技186時間 その他12時間)

フラワーデザイン

(訓練例)フラワーデザイナー養成科(4ヶ月コース)・求職者支援訓練
※求職者支援訓練とは主に失業保険を受給できない方向けの職業訓練

企業人としてビジネススキルを身に付け、フラワーデザイナーに必要な知識、技能を習得し、フラワーデザイナーもしくは、フローリストの仕事ができるようになる。

科目 科目の内容 時間
学科 社会 開講式(1H)、オリエンテーション・就職支援(1H)、修了式(2H)
職業能力基礎講習 自己表現方法、自己理解、職業意識、コミュニケーション能力向上、ビジネスマナー 24
花卉業界の知識 花卉の知識と流通概要、業界の資格認識 6
花色彩 色彩、自分をイメージするパーソナルカラー、シーズン毎の色知識、色彩調和、イメージ配色、シーンに合った花配色、シーズン別ブライダルスタイル、ドレスとのコーディネイトを考えた花配色 30
フラワーデザインの基礎 安全衛生、アレンジの形、手順の確認、指導方法(ティーチング、コーチング) 30
フラワーデザインの応用 花束、アレンジ、ブライダル制作を想定、シーンに合った企画デザインと花の手配方法、フラワーデザイナーを想定した企画立案、プレゼン手法、伝える方法 30
フラワーデザインの販売 フラワーデザイナーを想定した顧客対応時の接遇マナー、クレーム対応方法、フラワーデザイナーを想定した仕入と価格設定のシュミレーション 36
実技 販売演習 フラワーデザイナーを想定した顧客対応時の接遇マナー、クレーム対応方法、フラワーデザイナーを想定した企画立案、コピー、チラシ、POPの制作とプレゼンテーションの
演習
18
花デッサン 、スケッチの基本、用具、デッサン方法の色々、スケッチによるデザイン検討、テーマからデザインを起こしたプレゼンテーション、講評と評価 (個人制作)、デザイン企画、デザイン企画で花アレンジ、花束、ブライダルシーンをデッサン 18
基本アレンジ演習 アレンジに入る前の基本(オアシスセット、検品、花わけ、水揚げ)、アレンジメントの基礎演習(ラウンド、ファン、トライアンギュラー、クレッセント、ホリゾンタル、ホ
ガース)
72
応用アレンジ演習 コサージュ等のワイヤリング演習(1p3p、ラウンド、トライアンギュラー、クレッセント、リストレッ
ト)
48
実践アレンジ演習 独創性のあるデザインアレンジ演習とグループによるデザイン企画と制作、ブライダルの基本演習(ラウンドブーケ、キャスケードブーケ、ブートニア、ヘッドドレス)、花束の制作演習、ラッピング手法、リース、アクセントオアシスの使用方法、アレンジの応用演習、メンテナンスの方法、多種花材の取り扱い、梱包方法、見本通りの花アレンジや花束の制作演習 72
その他 職場見学、職場体験、職業人講話など 21
訓練総時間405時間(学科:156時間 実技:228時間 その他:21)

主な取得可能資格

フラワーデザイン養成科(3ヶ月コース)の場合

  • フラワーデザイナー3級受験資格(修了時に取得可能な資格)
  • フラワーデザインー資格検定試験3級(公益社団法人日本フラワーデザイナー協会)
  • アシスタントウェディングプランナー(日本ウェディングプランナーネットワーク協会)

フラワーデザイナー養成科(4ヶ月コース)の場合

  • ITFAフラワーアレンジメント ベージック認定(任意受験)

主の就職先の業種、職種

  • 花屋、花関連会社(花材、加工、生産)
  • ホテル、結婚式場、ウエディング会場
  • 葬儀装花関連

まとめ

お花に関する仕事のメリット

  • 自分の好きなお花でアレンジできる
  • 自分の作ったお花を「キレイ」「かわいい」と言って喜んで貰える
  • 大好きなお花に包まれて一日過ごせる
  • 職人の世界なので厳しいが努力した分だけ結果に表れる
  • 将来的にはフラワーアレンジメントの講師の道も開ける

お花に関する仕事のデメリット

  • 花屋の仕事は一にも二にも体力勝負
  • 早朝から深夜まで及ぶこともある
  • お花を扱うので寒くても暖房がつけられない(常に寒い)
  • 花の手入れで手があれたり、花のアクが付いたり、トゲなどで擦り傷がたえない
  • 土日も仕事の日が多い
  • 運転免許が必須のところが多い
  • 重労働に対して給料は少ない

就職後のイメージとしては、フラワーショップなどで希望する予算の中で商品を仕上げたり、百貨店のディスプレイを生花で装飾したりします。

お客様の目の前で制作することも多いため、見た目もそうですが、スピードも求められる仕事です。花の扱いだけでなく、色彩、流行、ファッションにも精通している必要があります。

たくさんの花の出し入れや扱いをするので、想像以上に手が荒れたり、重労働です。
きれいなお花に触れることができて「おしゃれなお店で働いてみたい」と見た目だけで判断するのだけはやめた方がよいでしょう。
配達等もあるため、普通運転免許が必須の求人も多いです。

 

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